故宮博物院

北京に来たなら、故宮博物院は必見。北京の中心にある明・清王朝時代の皇宮です。世界最大の皇宮だそうです。映画「ラスト・エンペラー」で、最後の皇帝・愛新覚羅溥儀の生涯が描かれましたが、その前半の舞台になったところです。
映画はセットではなく、実際に故宮博物院で撮影されたそうです。

私は中国の歴史についてほとんど知りませんが、故宮博物院を見に行く前に「ラスト・エンペラー」を観ました。
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そのため、結果として聖地巡礼となり、見学していると
「あ、ここは映画のあのシーンの場所だ」
ということがわかり、大いに楽しめました。
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ところが、中国政府全面協力によって撮影され、アカデミー賞を受賞したにもかかわらず、中国人は、映画「ラスト・エンペラー」を知りません。

そしてこの後、天安門広場を見にいったのですが、入場料などはないものの、入場には事前登録が必要ということで、入れませんでした。せめて広場を外からでも見たかったのですが、広場の前の歩道も公安によって閉鎖されていて、まったく見ることはできませんでした。天安門周辺の警備は厳しくて、私のような外国人はあの事件の事を今でもひきずっているのかと考えますが、中国人はただ観光客が多いから制限しているだけだと思っているみたいです。
北京には仕事で来たので、いつもの通訳も同行していたのですが、彼女に天安門事件を知っているか聞いてみたら、名前くらいは知っているものの何があったかは知りませんでした。これについて、それ以上のことを話すのは危ないらしいので、ここで話を終わりにしましたが。
あれはちょうど私が大学生のときだったので、TVの中継で同じ年代の人たちが大変な事をやっているのを見て、ずいぶんと衝撃を受けたのを覚えています。だから、あの事件の舞台となった天安門広場を一目見ておきたかったのですが、残念ながら叶いませんでした。次回に持ち越しです。

もちろん、北京ダックは食べました。
だいたい、地名が付いた食べ物は、その地名の場所に行くと存在しないか名称が違うものなのですが(アメリカにアメリカン・コーヒーはないですし、フランスにフレンチフライはありません。ナポリに行ってもナポリタンはありません。)、北京ダックは北京にちゃんとありました。