Rumble Sound

アイドリングの時の特徴的な脈動音は、アメリカでは”Ramble Sound”などと表現されます。クロスプレーンのクランクシャフトを持つV8エンジンで、高圧縮比+作用角の広いカム(通称ハイカム)を使うと、このような音になります。アメリカ人はこの音が大好きで、私のコルベットの動画を上げると「音が素晴らしい」という趣旨のコメントがたくさん付きます。
回転数が上がってくると脈動音が消えて、ビートのない連続音になります。この状態を「カムに乗る」などと表現します。大体5,000rpmくらいから連続音になりますが、残念ながら日本の一般道路では1速でしか5,000rpmにまで持って行くことができません。そして1速の5,000rpmは何もアシストがないこのクルマでは私の腕で制御しきれません。
1972年の排ガス規制後は、こういった高圧縮+ハイカムのセッティングのエンジンは規制をクリアできず、排気音は日本人の多くがイメージする「ドロドロ」と表現される音になります。
フェラーリのようなシングルプレーンのクランクシャフトではこの音は出せません。