「ムファサ」

「ライオン・キング:ムファサ」を中国の映画館で観ました。
映画は中国で楽しめる数少ない娯楽の一つです。アメリカ映画なので、英語で放映され中国語字幕が付くのです。ただし、吹き替え版を選ばないように気を付けなければなりません。

公開初日の夜7時の回でしたが、観客はたったの5人。うち2人は私と私の同僚です。
思ったより、人気ありませんでした。
前作の「ライオン・キング」を観たのは、もう大昔。ストーリーもさっぱり覚えていません。誘われたのが当日だったこともあって、まったく復習せずに観ましたが、前作の前日譚だったようで、これだけ観ても、まあまあ楽しめました。前作のことを覚えていれば、もっと楽しめたとは思いますが、特にストーリーを追う上で問題にはなりません。

私にとっては、ストーリーよりも大きな違和感が映画を観ている最中にずっとあって。
動物が人語を話すというのは、まあ受け入れられます。それよりも捕食動物の王者であるライオンに、他の動物たちが従う、群れのリーダーとして受け入れているという設定がどうしても馴染めません。シマウマやキリンなど、明らかに食べられる側の動物が、ライオンと共にグループを形成しているのが、受け入れられませんでした。
前作は、アニメだったので、まあそれほど強く感じた記憶はないのですが、今回のはほとんど実写のようなCGで作られていて、よりリアルな映像が感じさせたのかもしれません。
とにかく、始終このことが頭から離れず、純粋に楽しむことができませんでした。

それにしても、この設定。子供の教育上よろしくないと思うのですが。捕食動物と被捕食動物の関係を勘違いしてしまうのでしないかと、気になります。