PCのデジタル音声出力をDSPで6chに分離して、それぞれを独立に補正して、これまたそれぞれ独立のアンプで6個のスピーカーを駆動する自作オーディオシステム。自作ならではの構造で気に入って愛用しています。詳しくは、詳しくは自作 DSP対応6chデジタル入力アンプ(http://www.pac1.net/corvette/2021/03/-dsp6ch.html)参照。
これのアンプ基盤がよく壊れます。6chあるので2chのステレオアンプ基盤を3枚使っているのですが、今回で交換4枚目になります。大体、毎年1枚は壊れます。Amazonで売っている安価な中華デジタルアンプを使っているのですが、なんでこんなによく壊れるのか。そもそもデジタルアンプはICのおかげで回路構成は簡単だし、振動も受けないので安物と言えども、そう簡単に壊れるものではないと思うのですが。
前回、熱かもしれないと思って、冷却ファン付きの基盤にしてみましたが、今回壊れたのは、その冷却ファン付きのアンプ。電源が悪い可能性も考えましたが、同じ電源を共有しているDACの基盤3枚は一度も壊れた事がありません。電源電圧を調整しているDC-DCは、DACとアンプで別物なので、そこに問題があるのかもしれませんが。
原因がわからず、とりあえず今回も交換して対応しています。
というわけで、ろくに原因調査もせずに交換。これで、だいたい1年間は持つので、まあそのくらいなら許容範囲内かと。
今回は、同じアンプ基盤をまだ売っていたので、それを再び購入。
そのままでは取りつかないので、端子を外してアナログ信号とMuteスイッチを直配線。
応急処置としてDSPでフィルタ設定を変更してミッドレンジの信号をウーハーに回していたのを、元に戻して、ミッドレンジ信号を交換したアンプに流します。アンプは以前と同じ製品なので、周波数特性の調整は省略。まあ、聞いた感じでOKなら良しとしました。
このシステムを組んだ初期の頃は、計測用のマイクを使ってスピーカーも部屋の特性も込みの周波数特性を計測しましたが、マイクの位置を少し変えただけでも周波数特性は大きく変化するので、あまり拘っても無駄なことがわかりました。それに、いろいろとがんばって周波数特性がフラットになると、意外と良い音に感じません。むしろ、クセのある周波数特性の方が音が良いと感じたりします。
このようにDSPで周波数特性を細かく調整できるのは面白いです。どうして、市販オーディオでこういうものが売られていないのかわかりませんが。
アンプからスピーカーまで自作したひいき目があると思いますが、このシステムは安物中華アンプでもメチャクチャ良い音がするので、お気に入りです。
ただし、デジタルアンプ基盤という名称でも入力はアナログなんです。アナログ入力をADCでデジタルに変換してから増幅しているわけですが、デジタル信号を直接入力できれば、ADCをなくすことができるわけで、そういう基盤を探しているのですが、まだ見つかっていません。
少し前まで、共立からそういうアンプのキットが売られていたみたいなのですが、すでにディスコンになっていて後継品も出でいません。需要がないんですかね。