ハイキューでスポーツアニメにはまったので、次はブルーロックを見てきました。
もちろん、劇場版を見る前にTV版の全24話を見ています。
ハイキューはバレーボールでしたが、ブルーロックはサッカー。
ハイキューは高校の部活動で全国大会を目指す王道スポーツ物でしたが、ブルーロックはそういうのとは違って、ワールドカップで優勝できるストライカーをたった一人育成するために、300人を戦わせるという、いわばサッカー版のバトルロワイヤル物。
”One for All, All for One”と言われる団体競技において、
「そんな事はカンケーねぇ。とにかくオレ様が活躍できればそれで良い。」
という個人のエゴこそがエース・ストライカーに必要とされる資質である、という考えに基づいて選手を育成するストーリーです。
まず、この設定が新鮮。これまでの王道スポーツ物はチームワークこそが重要だと、しつこく主張してきます。まあ、それが普通なのでしょうけれど、正直、うんざりです。他より抜きん出るためには、普通じゃダメなんです。オレ様第一主義。いいじゃないですか、こういう人こそが、先に進むのです。
これはスポーツに限らないと思うのです。実社会で成功している人たちは、だいたい「オレ様第一主義」です。
「良い成果を出せたのは、皆さんのおかげです。」
なんて言葉を発しているのは、世間からのバッシングが面倒くさいから。本当は、オレ様ががんばったからだ、と思ってるわけです。(ここだけの話しですが、私も内心そう思っています。面倒くさいので言いませんけど。内緒ですよ。)
そんな思想を元にストーリーが進行していくブルーロックは、革命的なスポーツアニメだと思いました。そして、だからこそ面白かったので全24話を一気に消化して劇場版に臨んだわけです。
劇場版のストーリーはTV版24話を、天才と呼ばれる凪というプレーヤーの視点で描かれています。こういう脚本は面白いですね。TV版のさまざまなシーンの裏で進行していた別のストーリーです。ハイキューのような感動はありませんが、いろいろと納得しました。
天才には天才なりの苦悩があって、天才が、さらに上位の天才に負けた時の心理なども描写されていて面白かったです。
この映画はTV版を見ていることは必須です。TV版を観ていなければ、ストーリーが追えないし、意味不明でしょう。
TV版2期の製作は決定済みだそうなので、続きが楽しみです。