[C3] ギアシフトロッド修理とショートストローク化

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シフトロッドのクリップが脱落して、ギアチェンジが出来なくなった故障の修理編。
クリップはすぐに届いていたのですが、まとまった時間が取れなくて、作業に着手できませんでした。本日、やっと作業できました。

仮止めしていた針金を外して、クリップに入れ替えるだけの簡単な作業だと思っていたのですが、いざ始めて見ると、場所が奥まっていてクリップを入れるのが難しい。結局、クリップを入れるだけの作業に1時間以上かかってしまいました。
それでも、なんとか入れることができましたが、途中で何度も心が折れそうになりました。
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今回脱落したのはロッドのシフター側でしたが、トランスミッション側を点検すると、本来のクリップではなく汎用の割ピンで留めている箇所がありました。おそらく作業時に手持ちのクリップがなかったので、割ピンで代用したのでしょう。この割ピンが長年の動作ですり減っていたので、そのうちに折れて脱落すると思われます。割ピンが使われてたのは1-2速のロッドだけ。脱落したシフター側も1-2速のロッドだったので、そこにも割ピンが使われていた可能性が高いです。何らかの作業で1-2速のロッドを外す必要があって、その時にクリップを飛ばしてしまったか破損してしまったか。とにかく、クリップが無かったのでしょう。60年近い歴史の中には、そういう事もあります。

クリップは多めに買っておいたので、この割ピンもクリップに変更しましたが、同時に「ついでに」を発動して、ショートストローク化をしました。
内部のシフトフォークを動かすレバーには、シフトロッドを結合するための穴が2カ所あります。下の写真の黄色矢印の穴が標準ストロークの結合穴。それを今回、赤矢印の位置にあった穴に移動しました。
シフトフォークを動かすのは、青矢印の軸ですから、黄色矢印の位置から赤矢印の位置に移動することで、レバー比が小さくなってシフトレバーのストロークが減るわけです。もちろん、3-4速も同様の造りになっているので、そちらも変更しておきます。
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この時代のコルベット用Mancie製トランスミッションのレバーは、このように標準品でレバー比が変更できるようになっているのは仕様です。アフターマーケットパーツではありません。ディーラー出荷状態では、黄色矢印の位置に結合されていて、軽い力でギアチェンジできるようにしてあります。
多少、力が必要になりますがショートストロークが良い人は、自分で赤矢印の箇所に結合位置を変えたのです。
まあ、こういうコルベットに乗る人は好き者ですから、当時は多くの人が自分でやっていたみたいですね。もちろん、ディーラーに頼んでやってもらう人もいたでしょうけど。

作業だけで疲れてしまったので、試走はまた別の日に行うことにしますが、運転席に座ってシフトレバーをガチャガチャ動かしてみた感触は良いです。もともとシフトが軽いので、若干重くなった分も十分に許容範囲内に思います。運転が楽しくなりそうです。(写真は1速の位置)
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今回、クリップを入れるのにとても苦労しましたが、それには作業姿勢が大きく影響しています。ジャッキアップだと十分に車体を持ち上げることができず、肘を曲げた状態で作業するので、作業が難しい場合があります。今回は、運悪くその状態になりました。
リフトで持ち上げて、自由な姿勢で作業できたら、たぶんずっと簡単だったでしょう。これからガレージを作る人は、リフトの導入も考えてみる事をお薦めします。家を建てる時であれは、リフト本体と設置費用も住宅ローンに含められると思うので、たいした負担にはならないでしょう。
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