ミーティングから帰ってからは、車検上がりの試走をしました。
この手のクルマは、プロが整備したと言っても、出先で止まったり壊れたりするのは自己責任みたいなところはあるし、そのせいで事故でも起こした日には色々と面倒なので、最終的には自分で確認しないと、安心して乗れません。特に今回はブレーキをいじっていますから。
ガレージ床に何か垂れていないか。油脂量、冷却水、ラジエターキャップ、ガソリンタンクのキャップなどをチェック。ブレーキの踏み心地を確認してから出発。ガレージ前のドライブウェイで数回、ガックンブレーキをやって、ブレーキがちゃんと効きそうなことを確認してから道路に出ました。
2年前の車検のときには、アクセルペダルが破損していたり、キャブレターの調整が狂っていたりなど、いろいろとトラブルがありましたが、今回は走り出す前から調子が変、ということはありませんでした。詳細な作業指示書を付けていたからかもしれません。
20kmほど近所を走りました。エンジンは絶好調。エンジン回転が低いとき、ある特定の回転数で右の排気管がカバーに当たっているような音が出ますが、これは前からそういう症状があったので、特に今回の作業とは関係なし。
ブレーキは、ストロークが増えているので、慣れるまでは少し不安。でも、よく意識してみると踏力は明らかに減っているので、たぶんこれが本来のブースターなしコルベットのストロークなのだと思います。このストロークを短くするために、前オーナーはわざと径の大きいマスターシリンダーを入れていたのでしょう。私も、ストロークは以前の方が好きです。納得の改造ではありますが、バルクヘッドにかかる応力などは想定値よりも大きいわけで、今の正しいストロークの方がクルマに優しいと思われます。きっとしばらく乗っていれば慣れるでしょう。
慣れることがなければ、古いマスターシリンダーは返してもらっているので、オーバーホールしてそれに戻します。
帰宅後、タイヤを外して点検したかったのですが、昨日ジャッキが壊れてしまったので、タイヤを外すことができません。仕方ないので、床にはいつくばって下側からブレーキの目視点検をしました。
これが新しいキャリパー。
特にフルードの滲みなどは見られないようです。
ローターの当たりは、ホイールの空気穴から覗き込んで確認。鉄ホイールなので、開口が少なくて、ローター全周を見ることはできませんが。
まあ、問題ない感じです。このローターは、防錆処理として亜鉛メッキされているそうなので、パッドと接触する部分のメッキが剥がれるまでは、本来の制動性能が出ないと思われます。メッキってどのくらいで剥がれるのかわかりません。田舎道で20km走った程度ではダメだろうなぁ。一応、ブレーキを意識して多用しました。時には左足ブレーキでわざと引き摺ってみたりしながら走ったのですが。
当たりが出てくれば、感触もだいぶ変わるかもしれません。
前回、調整が変更されていて苦労したキャブレターに関しては、何も問題ない感じです。本来、この年式は排ガス規制がないのですが、前回のときはキャブレターからガソリンが少し漏れていたこともあり、何か対策しようとしたのかもしれません。キャブレターは昨年オーバーホールしてからガソリン漏れはありません。