時系列的には1月ほど前になります。
エアコンその他の電子装備の不具合で1か月半ほどディーラーに預けていたVOLVO V60。作業完了したということでディーラーから戻ってきました。
前回、エラー履歴がなく現象も再現できない、という理由で何もせずに1週間で戻されたので、その場で突き返した件です。
その時の記事「これだからディーラーの整備士は」
エアコンに関しては、外気温度センサーの表示異常を私が写真に撮っておいたので、それを根拠にその後、温度センサー交換が行われました。それから1週間ほど毎日様子を見ていたら、現象が発現。センサ交換したのに現象が出たということから、センサからコンピュータまでの配線カプラを全部磨いたそうです。あちこちのパネルを外したり、いつくかの部品を取り外すなど、わりと大変な作業だったらしいですが、それから毎日確認したが、現象は出なくなったとのこと。
その他、インフォメーションパネルのブラックアウトとか、Dレンジに入れてもPに戻ってしまうというトランスミッションの不具合などは、ソフトウエアのアップデートを行い、これもエアコンと同様に毎日チェックしていたそうですが、現象が出ないということでした。ついでに、車検も終わらせて、これで様子を見てほしいということで、戻されました。
それから一か月、ほぼ毎日乗って、多少の長距離も走っていますが、一つを除いて現象は出ていません。
その一つというのは、リアハッチの閉鎖&ロックスイッチが時々反応してくれないことです。稀に発生します。なんとなくわかってきたのですが、この時スマートキーが検出できていないようです。たとえば、キーを入れたバッグを後部座席に置くと、「キーがみつからない」というエラーメッセージが出ることがあります。以前は、そのようなことはありませんでした。スマートキーから発する電波が弱くなっているのか、車体の検出側の感度が弱くなっているのかは、判別できませんが。スマートーキーの電池を新品にしても変化がないので、車体側のような気がします。
これに関しては、今後さらに感度が低くなってより頻繁に出るようになったら、再度ディーラーに持って行くことにしました。
それにしても、接点磨きで解決したというのが、今も昔も結局は接触不良か、という感想です。
今のクルマは防湿コネクタに金メッキ端子になって、昔のクルマから格段に高級なコネクタになってるのですが、複雑になればなるほどコネクタも多くなるわけで、そのためシステム全体としては不具合の起きる確率は変わっていないというか、むしろ高くなっている気がします。
自動車に限らず、接触不良による故障は、一件一件は軽微な故障であっても、それらによる損失の時間やコストを合算すると、年間に数億円からもしかしたら数兆円になるかもしれません。場合によっては人命にかかわる故障にだってなり得ます。したがって、コネクタの信頼性向上に多くの開発リソースを投入すると、世の中で起きている故障による様々な損失が、大きく減るでしょう。
これからは、コネクタの信頼性はますます重要になるということで、コネクタメーカの株でも買っておこうかな。