高エネルギー加速器加速器研究機構 一般公開日

高エネルギー加速器研究機構(略してKEK)の一般公開に行きました。
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パンフレットの表紙絵になっているBelle2検出器。メンテナンスのためコアが開いています。この状態が見られるのはレアだそうです。
電子と陽電子を衝突させたときに出てくる、いろんなものを検出する部分です。加速器研究の要ですね。私は電子と陽電子は一発ずつぶつけるのだと思っていましたが、実はショットガンのように塊でぶつけ合うのだそうです。それでも、実際に衝突するのは1/1000個くらいの割合。そして、そのなかから有意なデータが得られるのは、さらに数が少ないそうです。まさに「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」方式。
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コアの手前に設置されているのが、収束レンズ。これでビームをできるだけ集束させて、衝突の可能性を高めるのだとか。IMG_20230923_105404

これは加速管。実物のカット品です。ここに2.8GHzの電磁波を流して、電子を加速します。
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電子/陽電子を発生させる装置のコントロール・ルーム。メンテナンス中のため、大半のモニターは切られていました。
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加速リング。1周が約3km。内回りと外回りがあって、Belle2の部分で衝突させます。
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加速リングには要所にビームの位置検出コイルと方向修正コイルが多数あります。カッコ良くて萌え萌えです。
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加速器を使った素粒子の実験。正直、私もわからない事は多いです。ただし、電子ビームを加速させる機構については、多少の理解はあるので、加速器自体に興味がありました。何よりもこのメカメカしさというか、SFチックな装置には萌え萌えでした。私の興味の対象は。加速器で何が出来るのかということよりも、加速器を作るのにはどんな工夫があるのか、という点です。
各所で説明してくれる人はここの研究員ですが、質問する人のレベルに合わせて回答してくれるので、とてもわかりやすかったです。

おみやげ。
現在、国際協力のもとに研究開発が進められている、国際リニアコライダーのTシャツ。
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