この記事で、今時の電動ファン対応にするか、オリジナルと同様に機械式ファン対応にするか悩んでいましたが、結局発注したのは機械式ファン対応タイプ。やはり、クラシックカーでエンジンルームを見せた時に電動ファンになっていると興覚めだと思うのです。メカメカしいところが魅力の一つでもあるのに、それが電動ファンになってすっきりしてしまうのもさみしい。
それに、特にオーバーヒートに悩んでいたわけでもないですし。
そして、そのラジエターが届きました。
アルミ製ですが、見た目がオリジナルに近くなるようにオプションの黒色塗装を選んでいます。
見た目はノーマルと同じですが、HD(Heavy Duty)仕様を選びました。先に述べたように特に水温に不安があるわけではないですが、エンジンはカムとピストンが非ノーマルで、ハイカム、ハイコンプレッション仕様なので、念のため。
チューブは2列。ノーマルは3列です。ラジエターメーカの解説によれば、2列チューブの方がフィンとの接触面積が大きくて冷却効率が高くなるそうです。ただしチューブの扁平率が大きくて、昔は製造が難しかったので3列になっていたとのこと。一応、私は技術者で、自分の持っている知識との矛盾はないので、理屈は正しいと思います。
通常モデルは1インチのアルミ管をつぶして扁平にするのですが、HDタイプは1.25インチのアルミ管で製作されています。そのため、コアが少し厚いです。
ラジエターと一緒にホースやクランプも揃えました。別にヒーターホースも購入済です。ここまで交換するなら、ついでにヒーターコアも交換しておこうかな、などと思い始めました。
部品はそろいましたが、最大の障害はやる気ですね。完全に故障になればすぐにでも作業しますが、支障なく走れているときの故障予防整備は、腰が重くてなかなか手を付けられません。