[C3] 一か月放置後のエンジン始動

今どきのクルマは数か月放置していても、ボタンをポンと押すだけで、簡単にエンジンがかかりますが、半世紀以上前のハイカム&高圧縮エンジンはいろいろとコツが要ります。
これはオーナーが何度も試行錯誤したうえで、手順を編み出します。

1回目:
機械式燃料ポンプなので、最初はスロットルを触らずにセルモータだけを回して、燃料をキャブレターに送り込みます。

2回目
スロットルペダルを何回か煽って、加速ポンプで燃料をインテーク・マニホールドに送り込んだ後、スロットルOFFのまま、セルモータを回します。何回煽るかは、その時の気温と経験を基に決めます。
初爆が確認できますが、ここで深追いをせず、一旦止めます。

3回目
もう一度、加速ポンプで燃料をマニホールドに送り込んでから、わずかにスロットルを開けてセルモータを回すと、爆発的にエンジンがかかります。このエンジンのかかり方がキャブレター車らしいところですが、最近のスポーツカーはインジェクション車でも演出として、このような始動を行いますね。
エンジンがかかったら、1500rpm付近をキープします。そうすると、少しずつスロットルを戻していくことになります。
スロットルOFFでアイドリングするようになったら、アイドリングのままガレージからクルマを出します。

たとえば、2回目で初爆が来た後、そのままセルモータを回し続けながらスロットルを何回か煽って始動することも出来ますが、それをやるとかなりの確率でカブります。8気筒なので、2-3気筒カブっても走りますし、しばらく走行していればカブりも自然解消しますが、それまでは振動が大きいしレスポンスも悪いので不快です。

エンジンがかかったあと、まだアイドリングしないときに、ブアンブアン煽る人もいますが、それもカブる原因だし近所迷惑です。スロットルを開いて、回転を一定に保つ方が良いと思います。

本来、チョークを使ってエンジンをかけることもできますが、私のクルマはチョークを外しています。昭和の時代からクルマを乗ってきた人ならわかると思いますが、特にオートチョークはあまり信用できません。