LCはGTカーであってスポーツカーではないということは重々承知の上で、それでも山道を走ったらどんなものかな、と思って4Cや歴代所有したライトウェイト・スポーツカーでさんざん走りこんだ山道に来てみました。
車重は4Cのほぼ2倍、エンジン出力も2倍。思ったほど悪くない。速いことは速い。もしかすると、4Cより苦労なくて速いかもしれません。
車重の影響よりも、ホイールベースが長いことの方が、Rの小さいコーナーを難しくしている理由な気がします。
10速パドルシフトは忙しすぎ。結局、あまりにも忙しいのでオートマチックにしてしまいました。トルクが大きいので、2速飛ばしの設定とかあると楽しいと思います。
車両の電子制御は良い感じで効いていて、オーバースピードでもフロントが逃げていくだけで、リバースステアになったりすることはありません。これは先日の富士スピードウェイの走行で実証済み。お尻が出るかも、と身構える必要がないので楽です。
ブレーキもよく効くし、フェードの兆候などもありませんでしたが、ペダルストロークが長いのでスポーツ走行にはちょっと不向きな感じがしました。性能は問題ないので、この辺は好みだと思いますが、私はストロークが短くて硬いブレーキの方が安心感があって好きです。一方、LCはおそらく普通のクルマから乗り換えても違和感ないようにという配慮の悔過だと思いますが、普通のクルマ的味付けでした。そういえば、LCはブレーキバイワイヤーだったはず。走行モードの切り替えでブレーキの味付けも変わると良いのですが。
結論として、Rの小さい山道も特に難しくなく速いです。もしかすると、私のようなアベレージドライバーにとっては、危うさが見えないので4Cよりも速いかもしれません。しかし、すごく楽しいというわけではありません。やはりそういうことは用途の違いとして出てきています。もちろん、LCを買った目的が普段使いできるオシャレなクーペが欲しいということだったので、こういった評価は不満ではありません。