アメリカの自動車マニア界隈では、4月27日は427エンジンの日ということになっているので、自分のC3に搭載されている427エンジンの写真を載せておきます。
このシボレー427エンジン(排気量7リッター)は、1966年から1969年式のコルベットに搭載され、ビッグ・ブロックの最高傑作とも言われています。そして、このエンジンは同時代の排気量無制限のレース、Can-Amシリーズで数多くのレーシングカーにも搭載されました。資金に余裕のあるチームはGMがレース用に製作したアルミブロックを、資金余裕のないチームは、市販の鋳鉄ブロックのエンジンを改造して使ったそうです。それがまさしくこのエンジンです。かの有名なシャパラルやローラ、マクラーレンなど、有名なレーシングカーは、みなこれの同型エンジンを載せていました。
運転してみた感じは、私がこれまでに所有したクルマの中で一番気持ちの良いエンジンです。ピックアップは鋭く、回転落ちも早いです。タコメータのレッドゾーンは6500rpmから始まりますが、7000rpmくらいまではストレスなく回ってしまう感じです。可変バルタイなどは付いていませんからカムは高回転に合わせてあって、当然アイドリングはラフです。クルマの取り扱い説明書にも、「アイドリングがスムーズではないのは正常だ」、と書かれているくらいですが、そのラフなアイドリングもまた気分を盛り上げてくれて楽しいです。
一方、燃費は最悪で普通に走って、リッター3kmです。とはいえ、隣のLEXUS LC500の5Lエンジンはリッター6~8kmというところですから、55年前ということを考えると、案外悪くないのではと思います。ただし、おかげで航続距離は少なく、しょっちゅうガソリンスタンドに行きますが。