HiPhi Z

いよいよ日本でBYDの乗用車の展開が始まりました(バスなどはすでに日本で展開済み)。日本のマスコミでの評価は上々のようです。クルマ自体の出来は良いので、あとは日本人の中国バイアスと販売店の数次第だと思います。そして、BYDにはまだ「漢」が控えています。今回、なぜこれを日本に投入しなかったのかは報道にありませんが、私はトヨタ・クラウンと競合するからではないかと考えています。現在、トヨタはEVに関してBYDから技術供与を受けています(トヨタが教えてもらっている立場)。将来、クラウンEVが発売されたとき、BYD漢とがっつり競合します。このとき、性能的にクラウンが劣る可能性があるので、BYDとトヨタの間で何らかの取り決めがなされたのではないかと推測しています。

ところで、知られざる優秀な中国車はほかにもあります。私が次に注目しているのが、このHiPhiのクルマ。すでに、HiPhi Xは発売済み。そして今月末に発売予定なのが、HiPhi Z。今回、初めて実車を見ることができました。
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デザインは好みの問題なので、これを見てどう思うかは人それぞれですが、私はカッコイイと思いました。そして少なくとも独自性が感じられます。欧米や日本の似たデザインのクルマを思いつきません。大胆な観音開きも使い勝手が良さそうです。
ホイールのデザインがこれ。こんなホイール、見たことありません。あまりに複雑なので樹脂製のキャップかと思ってしまいます。
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展示車はドアが開いていたので、ドアが閉じた状態の側面後方からの外観は公式サイトの写真から。
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まるでショウカーのようですが、実車です。このまま販売されます。試乗車もありました。

内装: 前席
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内装: 後席
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内外装ともにSF映画のクルマみたいです。完全に未来に行っちゃいましたね。


ドアにある赤色のストライプは実はLEDで、流れています。おそらく設定によって表示パターンは変えられると思われます。

フロントウィンドウの上部、ルーフの前端にあるでっぱりはLiDAR。そうすると、自動運転のレベルや精度は、数段高いと推測できます。
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バッテリー容量は120kWh、航続距離550km、最高速度200km/h以上。価格は日本円で約1,200万円。多分、相当売れますね。LiDARの性能を発揮するには、地図精度が高くなければならないので、中国以外では性能が発揮できないかもしれません。でも、現在、中国は世界一の自動車販売数の国ですから、まずは中国で売れればビジネスとして成り立つのでしょう。

先進性という観点では、日本車は完全に負けています。