新型クラウンを見て思ったこと

新型クラウンの画像を見た時、
「ああ、こういう時代が来たのだな。」
と、思いました。このセリフだけを聞けば、コンサバが売りだったクラウンでさえ変わらなければならないのだな、と受け取るかもしれませんが、私のこの感想は別の意味です。

これが新型クラウン。
多くの日本人は、そこそこカッコいいと思うでしょう。オリジナリティがあるなんて思ってしまうかもしれません。
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これはBYDの「漢」。2年くらい前から中国で大人気のEV。
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似てます。そっくりとか真似したとかまでは言い切れないレベルですが、クラウンを見た時に、「漢」に似ているなぁ、というのが第一印象でした。すなわち、真似したとまでは言えませんが、クラウンのデザインはオリジナリティがあるとは言えないレベル。
これ、逆の立場だったらどうでしょう。2年前にクラウンが発売されていて、今「漢」が発表されたとしたら。日本のマスコミは、クラウン似だと絶対に書くでしょう。

そういうことなんです。昨年、「漢」に乗る機会がありましたが、とても良くて感心しました。すでに中国車は日本人が思っている以上に完成されています。そして、デザイン面でも、おそらく機構面でも日本車が中国車を追いかける時代が来たのです。
何度も書きますが、日本人には「中国製=安かろう・悪かろう」の認知バイアスがかかっています。しかし、実態はもう違います。この状況は昭和30~40年頃の日本とアメリカの関係に近いと思われます。このバイアスのせいで、日本製の方が優れていると信じているのは世界で日本人だけという時代が、すぐそこまで来ています。多分、日本車は、いや日本車だけでなくすべての日本製工業製品はかつてのアメリカ製と同じ道をたどることになると思います。