とうとう来てしまいましたね。BYD。
初めてBYDをベタ褒めしたのが昨年の11月。
その時の記事がこれ。個人BlogとしてBYDを褒めたのは日本初なのではなかろうか。
http://www.pac1.net/corvette/2021/11/byd-han-ev.html
そして、先日クラウンがBYDに似ている、という記事をアップした直後にBYDの日本展開の報道。
ボチボチと出始めた日本の自動車評論家の評価は概ね高評価。一般の人には、しばらく日本人特有の中国バイアスがあって、販売に苦戦するかもしれませんが、そういうバイアスがなくなった時、そしてBYDが「HAN」を日本に投入した時。日本の自動車メーカは、どう対抗するのか。
他の製品と同様、日本の自動車にもガラパゴス化の兆しが見えます。BYDには日本で成功して日本自動車産業界の革命のきっかけになって欲しいと思うのですが、心配な点が二つ。
その1
販売店は国内100店舗。これはレクサスとほぼ同数です。しかし、BYDにはプレミアム感がないので100店舗では弱い。せめて、スバルと同等の450店舗くらいないと失敗する可能性が高い。
結局、よほどのプレミアム感がなければ、住んでいる市中にディーラー店舗がない車種をわざわざ買う人は少ないです。
その2
中国では車載のカーナビはまったく使われません。ほぼ100%の人がスマホをカーナビにしています。一方、日本ではまだまだ車載カーナビを使う人が多いです。車載カーナビの使い勝手はクルマの売れ行きを左右します。これを理解して、日本の有名メーカのカーナビを純正採用するべきです。とにかく、日本は特殊市場であることを認識して、徹底的なローカライズをすること。グローバル製品にありがちな、ちょっと違うフォントや「てにをは」を間違えている日本語が使われていたら、絶対にダメです。
この2点。日本で成功するためには重要だと思います。