ダムサンデーをサボって、メルセデスのディーラーに来ました。
Cクラスが昨年暮れにフルモデルチェンジしたときに、クーペがラインナップから落ちました。そのため、すでに旧型となっているクーペですが、家からそう遠くないこのディーラーに試乗車が残っていたのです。
セールスの人が気を利かせて新型Cクラスのセダンと並べてくれました。
新型を見てしまうと、やはりクーペの顔つきは古臭いと感じます。
しかし、このクーペの造型は素晴らしい。これこそがクーペです。最近はクーペ風のセダンが増えていますが、やはり本物のクーペにはかないません。多少顔が古臭くても、それもまた良し、と思えてしまいます。ネットの写真や動画よりも、実際に見た印象の方が数段良いです。この外観を見た時には、もうこれにしちゃおうかなと思ったほどです。
そして試乗。
ん? んー。いやぁ、そっかー。こうなるのかー。
運転しやすいです。走り出してすぐ、馴染みます。が、セダンを運転しているみたいなんですよね。なんだろう。着座姿勢なのか、ハンドルの位置なのか、シートの形状なのか、メータの表示なのか。理由は説明できませんが、スペシャリティではなく、ふつーのセダンを運転している感じ。
それと4気筒エンジン特有の振動が常につきまとっていて気になります。こういうのは、昨日乗ったレクサスには感じなかったし、普段乗りしているボルボにもありません。
ネガティブな部分が一度顔を出すと、他のところもどんどん気になる点が増えてきます。メーターパネルが近くて、LCDのドットが気になるとか、ギラギラしたコントラストが気になるとか。
というわけで、レクサスRCと比べて、外観は圧倒的にCクラスクーペがカッコいいと思うのですが、運転した感じが好みに合いませんでした。
すでに新規の受注は終了しており、国内に2台のみ在庫しているそうですが、2台とも色が白で、私の希望色ではありません。加えて、レクサスRCよりも見積もり価格が100万円以上高いこともあって、Cクラス・クーペは候補から落ちました。
ちなみに、新型Cクラスのクーペはドイツでもまだ未発表だそうです。将来、ラインナップに上がることは決まっているそうですが、時期は未定。ドイツで販売されれば、日本にも導入することは決まっていると言っていました。クーペはあまり台数が出ないので、後回しになっているのではないかと、セールスの人は推測していました。今まで、Cクラスクーペは、ほとんど売ったことがないそうです。
内装などは基本的に新型Cクラスのセダンやワゴンと同じだろうということで、セダンの内装を見せてもらったのですが、Cクラスもとうとう例のタブレット型計器盤になってしまっていました。
センターコンソールの大型モニターは良いとして、運転席正面の計器盤です。タプレット端末を置いただけのように見えるやつ。私には、これがどうにもカッコ悪く、運転中に常に目に入る部分なので、受け入れることができません。メルセデスは全グレードがこの方向に進んでいるので、世間の評判は良いのだと思いますが、私はダメです。よって、新型Cクラスにクーペが出たとしても、このデザインであれば買う事はないでしょう。