サイトにGlobal版と書いてあったのに、中国から届いたXiaomi mi11 Ultraが中国版だった件。
送り返したところで、正しいものが届く保証もないので、自分でGlobal版にROMを焼き直すことにしました。
手順は、
PCに接続
↓
ブートローダをアンロック
↓
Global版のROMデータを書き込み
だけなのですが、ブートローダのアンロックに176時間(1週間)かかります。この時間は、アンロックのために演算をしているとかそういうものではなくて、おそらく不正防止のためのインターロックだと思います。
そして私の場合は、先週設定して、176時間が経過したのでアンロックできました。
実は、アンロック実行中、最後の工程が終了したときに、エラーが出て止まってしまいました。失敗すると文鎮化すると言われているので、やっちゃったかと思いましたが、無事に再起動がかかって、接続しなおしたら上記の表示が出てホッとしました。マジで13万円の文鎮を作ってしまったかと思って、心臓がドキドキしました。
ところで、文鎮化とは、デジタルガジェットが起動しなくなって文鎮にするくらいしか役に立たなくなることです。しかし、そもそも文鎮ってものが現代では必要ないので、ただのゴミ化することと同義です。
ちなみに。
ブートローダのアンロックやROMデータの書き込みは、FASTBOOTという特殊モードで起動してPCと接続するのですが、そのときに表示されているのがこの画面。
Xiaomiの公式マスコットで「Mitsu」と言うそうです。ウサギだそうです。Xiaomiの最初のスマホからFASTBOOTの時に出てくるらしい。しかし、このキャラクは販促に使っているわけではなく、裏モードやエラーの時に出てくるだけです。
ブートローダがアンロックできたら、次は書き換え用のソフトを使って、Global版のROMデータを書き込みます。これらのツールやデータは全てwebで見つけることができます。詳しく解説しているサイトがたくさんあるので、実際にやってみたい人はご自身で調査してみてください。
こういう裏技的な操作については、説明が足りていなかったり間違っていることがあるので、必ず複数のサイトを確認することをお薦めします。
そしてこれがGlobal版になったホーム画面。
初期設定の時点から日本語が選べます。時々中国語が出てくることもありません。Google関係は最初からインストールされていて、スマホの設定画面からGoogleアカウント関連の設定ができます。日本で普通に売っているAndroidスマホと同じです。LINEもプリインストールされていますね。
デバイス情報も、ちゃんとGlobal版の表示になっています。
例えばHUAWEIはGMSが使えなくなっていますが、実は中国では何の問題にもなりません。元々、Google関連サービスは中国では使えないからです。そのため、Xiaomi, OPPO, Honor等の人気メーカのスマホはGMSの規制はありませんが、中国版ではGoogle関連サービスはインストールされていません。
各メーカのトップエンドのモデルは、なぜか日本未発売のものが多いので、中国土産にするのは良いアイディアだと思ってしまいます。しかし、GMSの規制がかかっていないにしても、中国版ではGMSが入っていないので、日本で普通に使うためには今回のようなかなり高度なスマホスキルが必要になります。ご注意ください。