その2でいきなり完成編です。
接着剤の硬化に一晩おいて、箱組は完了。
いつもは、ペーパーがけに時間をかけますが、400番で軽く撫でたくらいで終わりにして塗装。
これも、わりと適当。
スピーカーを取り付けて完成。
今回は、あまり頑張らずにあえて雑な感じで製作してみました。おかげで製作期間はたったの2日。キットを無改造で組み立てたので、自分での加工も一切なし。使用した工具らしい工具はプラスのドライバーのみ。半田コテもドリルも使いませんでした。接着剤の硬化時間や塗装の乾燥時間などを除く正味の組み立て時間は2時間程度でしょうか。
簡単ですが暇つぶしのコストパフォーマンスは悪いです。
このキットに使われているスピーカーは、少し変わっています。ONKYOの新製品らしい。トンボの翅脈とか、五角形をねじった形状とか、昔の技術では製作不可能だった構造を持っています。音の良し悪しはともかく、私はこういう現代技術を活用した設計とか製造にチャレンジした製品は好きです。
社会人になったぱかりの頃、私はすべてをCADで設計する第一世代だったのですが、手書きで図面を書く先輩社員が私の設計にたいして、「こういう設計は普通しない」と注意しました。それはCADでしか描けない形状でしたし、NC工作機械でなければ加工できない形状でした。しかし、私は先輩社員の注意を無視しました。結果、製品の性能は向上しました。
新しい技術が利用可能な時、先人の経験は無視して良いという姿勢は、今でも私が貫いているものです。このスピーカーには、同じ匂いを感じました。
さて、このスピーカーはAV環境のセンタースピーカーに使う事にしました。ステレオスピーカーなので、直列に接続して一つのスピーカーにしました。直列にした理由はインピーダンスを他のスピーカーと合わせるためです。
もっとも、AVアンプには、計測マイクを使ってゲインや位相を自動調整する機能があるので、インピーダンスが他のスピーカーと異なっていても問題ないと思います。
それで自動調節を実施後にアニメで確認したところ、声が滑らかに聞こえるようになりました。うまく言葉で説明できませんが、一言で言えば良くなったという事で、満足です。
これで夏休みの工作ネタは出しきってしまいました。しばらく。作るものがないなぁ。