システムの肝心要であるDSPが届きました。
miniDSP社製のnanoDIGI 2x8 B
2ch入力、8ch出力。In Out共にデジタル。
香港製、$170。自作用にケースなしの基盤だけでも売っていますが、その場合は$155。ケース代が$15ということですね。そのくらいならケース付きで買った方がお得かなと思いました。
システム構成
設定はPCをUSB接続して行います。192kHzまでのサンプリングレートに対応しているので、流行りのハイレゾ対応ということになります。
miniDSP社はその名の通りDSPとその関連機材の専業メーカです。多分、規模はかなり小さい。本社は香港。
PCの音楽鑑賞用としてはminiDSP 2x4 HDというのが最も手軽だと思います。USB入力のアナログ4ch出力。DACを内蔵しています。しかし私の場合、バイDSP、バイアンプにしたかったので最低でも6ch必要で、候補から外れました。
miniDSP 4x10 HDというのもあって、これなら8ch出力なので目的は達せることができるのですが、デジタル出力がありません。2x4HDは基板上のピンでDACの手前からI2Sのデジタルを取り出せるのですが、4x10HDにはそれがありません。
今はデジタル入力のアンプ基盤は一般的ではありませんが、何年かしてデジタル入力のアンプ基板が出回るようになった時にはフルデジタル構成にしようと思っていたのでデジタル出力があることも必須事項でした。
それで結局、DAC基板が3枚必要なnanoDIGI 2x8Bになったわけです。将来、本当の意味でのフルデジタルアンプ基板を入手したらDACが無駄になってしまうのですが。
専用の計測マイクも同時購入。
これでスピーカーの音を拾って伝達関数を取得します。それを見て希望の特性になるように元信号を加工するわけです。だから、スピーカーやDACが安物の変な特性でもなんとかなるんじゃないかと。
ちなみに、計測用のマイクは伝達関数があらかじめソフトウエアに記録されているので、マイクの特性はキャンセルされる仕組みです。適当なマイクを使うと測定された伝達関数の中にマイクの特性も含まれてしまいます。