旧車に乗る時、匂いはとても重要な情報源です。冷却水、ガソリン、オイル、焦げなど、だいたいトラブルの第一報は匂いです。
コルベットでミーティングに向かっているとき、急に樹脂の焦げる匂いがしてきました。
最初は外かな、と思ったのですがどんどん強くなる。ヤバイ、電気系だ。
足元の方から薄っすらと白い煙が上がってきました。すかさず助手席に置いてある消火器に手を伸ばして、安全ピンを抜く。交通量の多い国道を走っていたので、クルマを畑の多い方に向けて走らせます。消火器を使う心の準備をします。
頭に浮かんだのは、去年だったか芸能人のC3が燃えたニュース。
先日交換したブレーキランプスイッチか? 煙が上がってきたのは信号待ちでブレーキを踏んでいた時だったので、疑いは濃厚。なので、フットブレーキを使わず、サイドブレーキだけで走らせました。アメリカではサイドブレーキのことをエマージェンシー・ブレーキとも言うのですが、まさにそれ。
畑の方向に走っていると、煙はおさまってきて匂いもそれ以上強くならない。家まで2kmの距離だったので、そのまま家へ。念のため、ガレージには入れず、ドライブウェイにクルマを止めて、エンジンを切り、バッテリーも外して、ガレージの中から大きな消火器を持ってきました。
とりあえず、火が上がる気配はないので、ダッシュボードの下を覗きこんでみました。
不思議なことに、燃えた箇所がわかりません。ブレーキランプスイッチも、その配線も綺麗です。
ブレーキランプスイッチを変えてから、先週のミーティングの往復には問題がなかったし、今日だってガソリンスタンドに行ってから、寒かったので家に屋根を付けに戻っています。だから煙がでるまでに10km以上は走っている。
一体、何が燃えたのか。あと、思いつくのはヒーターブロワーですが、それだったら助手席側も臭くなるはずなのに、焦げ臭いのは運転席側だけ。
中でくすぶっていて、後で火が出る可能性もあるので、そのまま半日ほど外に置いておいて、時々様子を見てました。今日は仕事もあって調査できず。調査は来週です。
煙が上がるくらいの大電流が流れたのに、ヒューズも切れていないってどういうこと?
怪しいのは、この赤い配線。もちろんこんな配線が純正であるはずがなく。しかも、何しているのかわからない。
配線をいじる機会があるたびに、エレクトロタップで増設されていた謎配線を除去しているのですが、まだ全部除去しきれていません。こういうことがあるので、新品のハーネス一式を購入済みなのですが、ハーネス交換は作業量が多いのでなかなか手を付けられません。
今回の事件で、原因がわからなかったら、いよいよハーネス交換に取り掛からないとダメかも。