聖地榛名、再挑戦

群馬県でもっとも世界的に名が知られている場所である榛名湖。去年、なにも調べずにカーナビに案内されるままに上ってみたら全然違う道を通ってしまったので、今回はちゃんとWikipediaで調べてから行きました。
渋川伊香保ICから榛名湖をかすめる一周コース。
県道33号線「渋川松井田線」が秋名スピードスターズのホームコースです。
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(左側に突き出しているルートはカンで走っていて間違えたのでUターンした道。)

たぶん、ここがスタート地点ですよね。コミックスを持っていないので記憶を頼りにしていますが、多分ここ。
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ここより湖側には長い直線路があって、200km/h以上は軽く出せそうですが、それをコースに組み込んでしまうと、86ではまったく勝ち目がなくなってしまうので入れなかったのではないかと思いました。
まあ峠道でスピンするのと直線路200km/hでスピンするのでは、直線路の方が断然危険ですからね。地元のクルマもそう思っているらしく、スピンターンのタイヤ痕は、ここ近辺に多く見られました。

一応、榛名湖の見える駐車場で写真を撮っておきます。この付近の気温は下界より10℃くらい低かったです。
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ところで「頭文字D」で一躍有名になった「溝落とし」テクニックですが、あれは決して漫画のキワモノテクニックではありません。
これはレースドライビングのバイブルとも言えるポール・フレール著「ハイ スピード ドライビング」(原題:COMPETITION DRIVING)。
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この中で、写真付きで紹介されています。
「ポルシェのドライバーに前輪を雨水溝にかけるように指示する著者。こうすると道幅を広く利用できるだけでなく、内側へ車が傾くのでバンクを走るのと同じ効果がある。」
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ちなみにこの本。何年か前に復刻版が販売されたようですが、私が所有しているこれは1966年発行の第3刷。昔、父から譲り受けたものです。
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レースドライビングの具体的なテクニックと共に、どうしてそうなのかということをきちんと理屈として説明しているところが、この本の優れているところです。
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しかし、古くなっている部分もあって、特に安全に関しては現代とはまったく異なる見解で、例えば
「たとえロールバーが備わっていたとしても、ドライバーはくるまに縛り付けられているよりも、車外に投げ出された方が、はるかに負傷をまぬがれる公算が大きい。」
などとシートベルトに関して懐疑的な意見が書かれていたりします。この頃のレーシングカーは軽量化のためにボディが極端に脆弱で、乗員保護には何の役割もはたしていなかったという背景があるからですが、そういう記述は当時のレースがいかに危険なものであったのかを物語っていて、なかなか興味深いです。