コックピット

「2001年宇宙の旅」 スペースポッドのコックピット
1968年公開ですが、私が観たのは中学2年生、1979年だったと思います。「スター・ウォーズ」や」未知との遭遇」などSF映画ブームの影響で「2001年宇宙の旅」もリバイバル上映されたのでした。まだ家庭用ビデオは一般的ではなかったので、昔の映画を見られるのはリバイバルで上映されるか、TVで放送するのを観るしか手段がありませんでした。
もうずいぶん昔に無くなってしまったテアトル東京の巨大スクリーンで観ました。ブラウン管しかなかった時代です。この圧倒的な未来感に、中二病を発症していた私は夢中になりました。このモニター類は平面パネルに見せるために、実はスクリーンで裏面からプロジェクタで投影しているそうです。
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「ブレード・ランナー」のスピナーのコックピット。
まだブラウン管です。しかし、モニターの配置はなんとなく現代のクルマに近いかもしれません。
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「2001年宇宙の旅」の2001年や、「ブレード・ランナー」の2019年を過ぎてしまった我々ですが、自覚しないまましっかり未来に生きていて、

F35のコックピット
もうメカニカルなスイッチは少ないです。独立した計器も見当たりません。タッチ対応の液晶バネルです。ヘルメットは機体の外部カメラと連動していて、機体を透かして下が見えるらしい。
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まあ、さすがにF-35は個人で手に入るものではないけれど。

4C
最新型ではありませんが、すでにアナログのメータはありません。
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レヴォーグ
これも5年前のモデルで、アナログは残っているもののディスプレイモニタがいっぱい。右端のやつは後付けのGPSレーダー探知機ですが、スピダーの助手席側に付いている小さなモニターもこんな感じなので、未来っぽい。
ちなみに、ステアリングホイールに付いているスイッチの接点数は20もあります。
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だけど、全然萌えないんですよね。ワクワク感がないというか。

「うォー、カッコイイー」
と思うのはこういうやつ。

SR-71
アメリカの博物館でみました。コックピットに座ると、前方視界はほとんど計器盤でした。
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名前はわからないけれど、アメリカ在住時に近所のエアショウでみた昔の飛行機。萌える~。
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C3
これに乗ると、いつもダッシュボードが、なんてカッコいいんだろうと思いながら運転しています。
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今、カッコいいと思うものは、すべてが子供の頃に憧れたものかというと、そうでもないらしく。
私の場合、子供の頃に憧れたのは、たしかにディスプレイ・モニタに囲まれたコックピットだったはずなのに、今カッコよく見えるのは子供の頃に古臭く感じていた、アナログメータがいっぱい付いているやつ。

ここまで書いて気が付いたけど、もしかして中学の時のSF映画ではなくて、小学生のときの松本零士の漫画の影響か?
検索して知りましたが、松本メーターと言うらしい。これはカッコいい。どうやら、これが染みついているみたい。C3のメーターが松本メータに見えてきました。やはり子供の頃の影響だったか。
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