コルベットのフロント・フードは初代のC1から伝統的に前ヒンジです。
前ヒンジを採用している理由は、
1. エンジン搭載位置がフロント・アクスルよりも後ろなので、後ろヒンジではエンジンにアクセスしづらい。
2, 走行中に、万が一キャッチが外れても、不用意にフードが開かない。
と、書かれていました。
ただ、前ヒンジは衝突時にキャッチが外れるとフロント・フードが運転席に突っ込んでくるので、その対策には技術的蓄積が必要だそうです。
以前、C5, C6, C7で並べた時にフロント・フードの開き角が完全に一致していることを発見し、GMのデザイン・ルールとして開き角の決まりがあるのかもね、なんて話をしたことがあるのですが、C3とC7の開き角も一致することを発見しました。
こうなってくると、C1, C2, C4も一致するのか知りたくなりますね。
もし、これらも一致したら、フロント・フードの開き角も70年に及ぶ伝統的設計ルールと言えると思います。
しかし、そんな伝統もC7が最後です。C8のフロント・フードはコルベット初の後ろヒンジです。