ガレージ・ジャッキの修理

20年以上使っているガレージ・ジャッキ。2~3年前からオイルが漏れていたのですが、そのまま使っていました。この前ジャッキを使った時、中のオイルが足らなくなって、とうとう途中までしか上がらなくなってしまいました。オイルを注ぎ足せば良いのですが、だんだんオイル漏れも酷くなってきていて、またすぐに注ぎ足さなければならなくなりそうでした。
そこで、思い切って修理することにしました。
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ばらしました。
シリンダー側。
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ピストン側。
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漏れているのはピストンのオイルシールです。
ピストン径を測るとΦ32。というわけで、OリングはP-32です。モノタロウに注文。45円でした。これだけだと送料がもったいないので、併せて色々注文しましたが。

左が新品のOリング。右が20年使われたもの。Oリングなのに断面が四角くなっています。
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新品のOリングを組み込んで。
オイルは何でも良いのですが、ギアオイルは高いし臭い。ブレーキフルードは高い。というわけで、手持ちのオイルで一番安いのはエンジンオイルです。ところが、こういうときに限って、封が開いているのはMobil1しかありません、たかがジャッキにMobil1とは、とてももったいないのですが、これより安いオイルがないので仕方なし。
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突然ですが、ジャッキを買う時はここに気を付けようというアドバイス。
オイルフィラーが、ネジになっているものを買いましょう。私のはゴムでした。20年使っていて、これまで気にしてこなかったのですが。今回、作業をして初めてこれがゴムだと気がつきました。
ゴムだとなぜダメなのかというと、今回の作業で一番時間がかかったのが、このゴムプラグの脱着だったからです。とても強固にはまっていて、無理をしたらちぎれちゃいますし、入れる時もやっぱり固くて苦労しました。ネジだったら簡単だったのに。
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そしてさらに。
オイルを入れて、エア抜きもしっかりやって動作を確認して、このゴムプラグを苦労してハメて、最後にもう一度動作確認すると、なぜか途中までしか上がりません。散々悩んでわかったのは、ゴムプラグをしっかりハメすぎるとシリンダ室が負圧になってしまい、ピストンにオイルが行かなくなってしまうこと。今までは多分適当に入れていて空気の隙間があったのでしょう。
ゴムプラグに空気抜きの穴を開けたら、正常動作するようになりました。
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以上で、修理完了。もうあと20年、頑張ってもらいましょうか。
その頃には免許返納も真剣な悩みとして考えているんだろうなぁ。