しぱらく使って、再度キーマップを変更しました。
元のキー配列。
キーボードの配列をいろいろといじっていて、私が15mmキーピッチを好む理由がわかりました。すべては「かな入力」に起因しています。「かな入力」では、通常の英字入力やローマ字入力では使わない一番上段の数字行のキーと、英字では記号しか載っていない右側2列もしっかり使います。というか、多用します。普通の19mmキーピッチだと、ホームポジションから指が届きません。だから、私には15mmピッチが使いやすいのです。
タイピングの教科書では、必ず最初にホームポジションを覚えさせられます。左手人差し指が「F」。右手人差し指が「J」の位置。ほとんどのキーボードには、ご丁寧にここにポッチが付いていて、手触りでホームポジションがわかるようにできています。
ここに指を置くと、英字キーのすべてに、最大でも1コマ移動するだけで届きます。ところが、「カナ入力」の場合は、右手小指の右側、さらに2コマ移動が必要になります。この位置には、濁音や半濁音の記号、「け」、「む」、「ろ」。最上段の遠いところに「へ」、「-」があり多用します。まあ、普通は届きません。
小指と人差し指の可動範囲を調べると、人差し指の方が長く動かしやすいので、断然可動範囲が広いのです。そこで、人差し指にもっと仕事を振ることにして、特殊キーのうち多用するものを内側に入れます。
そして、ホームポジションを変更します。左手人差し指は「G」、右手人差し指は「K」の位置にします。右に1列ずれるわけですが、こうすると左手の小指は左端の2列、右手の小指は右端の2列を担当することになり、バランスが良く右手小指の移動距離が減るのです。
このようにして「カナ入力」のことを考えて作った、セパレート用の新しいキー配列。
特殊キーを内側に入れる。そしてホームポジションを変える。ShiftやEnterは親指です。
こうなると、普通のキーボードとはまったく異なってしまいます。もう普通のキーボードの配列に近づけるのをやめました。今回はキットですが今後は自分でPCBを起こすつもりなので、将来の入手性に不安はありません。このキー配列でいこうと思います。すでに、同じキットをもう1セット購入しました。自宅用と会社用です。
市販のキットは19mmピッチなので、これから起こすPCBは16mmピッチiにしようと思います。それが出来上がるまでは、市販キットのこれでキー配列に慣れるようにします。
15mmにしないのは、キースイッチの入手性を考慮したからです。デファクト・スタンダードになっているCherry MXとその互換スイッチや、もう一つのスタンダードであるKailhのロープロファイル・スイッチの筐体は15mm角。15mmで作ってしまうと、スイッチの製造公差が吸収できないので、1mmの隙間をあけることにしました。
ここまでやってしまうと、ノートPCなどで普通のキーボードを使わざるを得ないときに困るかもしれませんが、多分大丈夫だと思います。なぜなら、今でも「英字入力」と「かな入力」で2種類の異なるキー配列を無意識に使い分けているわけですから、そこにもう1種類くらい増えてもきっと使い分けられると思います。
ここまでやるなら、普通にローマ字入力にすれば良いのでは?
と思うでしょ? でも、「かな入力」はローマ字入力に比べて圧倒的に早いのです。ガガガガってもの凄い勢いでローマ字入力している人と、私がポチ、ポチ、ポチって入力するのがほほ同じですからね。もうローマ字入力で覚えてしまった人は仕方ありませんが、これから子供にキーボードの日本語入力を教えるなら、「かな入力」が圧倒的に有利です。