久しぶりのZ4ネタ。
昨年の夏くらいから、ときどきバッテリーに関するエラーが出ていました。たぶん、バッテリーが弱っているのだと思っていましたが、売るつもりだったのでそのままにしていました。
しかし、あと2年は乗ることにしたので、バッテリーを交換する気になりました。ディーラーに頼むと6万円だそうなので、自分でやります。
Z4のバッテリーはトランクにあります。
BMWはコンピュータ制御大好き車で、なんでもかんでも電子制御なのでバッテリーを取り外すとメモリが消えたりして、いろいろと面倒そうです。スキャナーを使って、再設定したりリセットしたりする必要があるかもしれません。あまり、詳しく調べていないけど。
そこで、バックアップバッテリーを繋げて、電源を切らずに交換することにしました。
エンジンルームのブースター・ケーブルを繋げる端子にバックアップとして補助バッテリーを繋げておきます。この端子はスターターモータに直結しているはずですから、バッテリーの+ターミナルと同じです。
注意: これをやると、バッテリーのマイナス端子を外しても車両に電気は流れています。バッテリーのプラス端子を外すときに工具を車体に当てたりするとショートになって大電流が流れてしまうので慎重に作業する必要があります。また、外したプラス端子を無造作に置いて車体に接触してもショートするので、細心の注意を払ってください。どうしてそうなるのか、理由がわからない人は、こういう作業方法をとってはいけません。
新しいバッテリーに交換します。
VARTAのバッテリーにしました。BMWの純正品は、十中八九VARTA製です。色が違うだけで形状がまったく一緒です。
ちなみに、Z4のバッテリーはアイドリングストップでもないのにAGMです。先週、そうとは知らずに普通のバッテリーを買ってしまったので、それはコルベットに流用しました。
AGMは充電制御を行っているので、バッテリーの容量などを変更しない方が良いです。違う容量のバッテリーを入れた場合は、ECMかBCMに記録されているバッテリー容量などの情報を書き換えて、充電制御を交換したバッテリーに合わせる必要があります。
BMWの場合はさらに、バッテリーの劣化具合によっても充電制御を変えているらしく、同じ容量でも新品に交換したら、交換した日付を書き込む必要があるようです(Battery Registration)。
バッテリーのマイナス端子のコネクターをよくみると、何かくっついています。
これがIBS(Intelligent Battery Sensor)というもので、 気温と電流量を常時監視しているらしいです。
今回、バッテリー交換後に馴染みのクルマ屋に行ってスキャナーを借りてBattery Registrationを試みたのですが、そのスキャナーではBattery Registrationの項目が出てきませんでした。K+DCANのケーブルと、この辺のソフトウェアを使うと出来るらしいですが。
とりあえず、警告灯も点かず普通に走るので、もうちょっと調べます。
取り外したバッテリー。
交換した日付は2014年4月となっていました。6年弱使ったことになるので、交換にはちょうど良い頃合いでした。
ところで、バッテリーを通販で買うと、無料バッテリー引き取りサービスなるものを、さも親切なように書かれているのですが、古いバッテリーを購入店に送って引き取ってもらう必要ないですからね。バッテリーは資源なので産廃屋が500円くらいで買い取ってくれます。廃品回収屋が廃棄料と称してお金を取るのもボッタクリですから気を付けましょう。