何度も書きますが、キーボードにはとってもこだわりがあります。もう10年近く前になりますが、キーボードのこだわりについて書いた記事がこれ。
キーピッチ15mmで、すべてのキーのピッチが揃っている事。
この条件のキーボードが見つからなくなって久しいです。先の記事にあるように、愛用のキーボードは25年前に様々な手段で収集したものですが、いよいよストックがなくなってきました。
どうしたものかとネットを検索していたら、「自作キーボード」の記事に興味を惹かれました。
たとえば、これ。
なぜ日本で「自作キーボード」が流行り出したのか そのきっかけを振り返る
幸いにして、私には仕事でも趣味でも自ら設計して物を作り出せる知識と技術があります。とりあえず、ネットで情報収集をしてみると、私にとっては十分に出来そうに思いました。
売ってないなら、作ればいいんです。
何かを始めるのは、興味を持った最初のときが一番良い。自作キーボードについて調べ始めたのは昨日のことですが、
「鉄は熱いうちに打て」
そう思って会社の帰りに、日本で唯一、もしかしたら世界で唯一かもしれない自作キーボードの専門店「遊舎工房」に行ってきました。こういう時こそ、東京を超えて超遠距離通勤(とはいえ新幹線2本乗り継ぎなので、時間はそれほどでもない)をしているメリットを活かさなければ。
お店の人に許可をもらって撮影。
うわっ!
これは、ハマる予感がする。こういう雰囲気は大好きなんですね。
展示してあった自作キーボードのキットや作品は、すべて普通の19mmピッチでした。そこでお店の人に15mmピッチで作りたいと言ったら、選択肢はかなり少なくなるけれどと言いつつ、使えそうなスイッチとキーキャップを選んでくれました。ただ、実際に15mmピッチの製作例はないらしい。
作れそうなことがわかったので、あとは設計・製作の仕方を学んで実践するのみ。
とりあえず、自作キーボードの入門書2冊と、入門者向けの12キーのキット。それと、キットに含まれていないスイッチとキーキャップを必要数購入してきました。スイッチとキーキャップは多くの種類があって、お店の人に教えてもらいながら選びました。
最近では、趣味の物品の買い物はほぼ100%ネットなので、こういう風に店員に聞きながら買い物をしたのは久しぶりです。たまにはこういうのもいいなぁ、と思いました。そもそも、キータッチの微妙な差とか、キートップの形状違いによる触り心地などは通販ではわからないですから。
入門書2冊はISBNが付いておらず、Amazonでも売っていないので、一般書籍の流通経路に乗っていないようです。自費出版とか同人誌の類かもしれません。
久しぶりに、新しい事を始めるワクワク感があります。しかも、今回は完成させると実用も出来るという物。15mmキーピッチで自分専用のキーボードを作って、会社で
「えっ、なんですかこのキーボード? 自作なんですか?」
なんて言われてニヤニヤすることを想像しながら、進めてみようと思います。