発表される前は色々と不安要素があって、ネガティブな予想をしていたのですが、発表されてみたら第一印象からとても良くて、最近になって出てきた各種走行データやインプレッションは、どれもベタ褒め。
Jay Lenoは自他共に認めるBigコルベットファンなので、その発言にはコルベットへのリスペクトが入っているとしても、映像ではC8が信じられないほど上質なことが伝わってきます。これがアメリカの販売価格でAlfa Romeo 4Cより安価だなんて。
コルベットは、いつの世代もクルマが魅力的なことはもちろんの事。チーフエンジニアも魅力的です。Tadge Juechterは、C5の開発時にトータル・システム・エンジニアとしてコルベットチームに参加して、C5Z06を世に送り出した人物。
Jay Lenoとのトークを見ていると、自信に満ちて、でも謙虚で、好感度の持てる話し方をします。彼からは、会社組織の一員としてコルベットを開発したという立場が、まったく見られません。今から15年くらい前ですが、私は直接Tadgeとほんの少しだけ言葉を交わす機会があったのですが、その時の印象もまったく同じものでした。
実体はどうなのかわかりませんが、様々なメディアに出てくる彼の話を読んでいると、GMは巨大メーカでクズみたいなクルマも作るけれど、コルベット・チームみたいなところにはすごく優秀で情熱的な人たちが集まっているのだな、という印象を受けます。自動車産業に詳しいほど、GMには勝てないという発言をする人が多いのですが、それはこういうところを見て言っているのかもしれないな、と思いました。