HELLO WORLD その2

「HELLO WORLD」


面白いことは面白かったのですが、ストーリーが消化不良だったので、小説版を読んでみました。けれど、当たり前ですが映画をなぞったもので、新たな発見はほとんどなく、映画の評価も変わりませんでした。

ところが、小説版(電子書籍)を購入した時に、おすすめで紹介されたこの本。

「HELLO WORLD if ――勘解由小路三鈴は世界で最初の失恋をする――」

ポイントとクーポンが余っていたので買って読みました。

紹介文には

『三鈴のifの世界を描いたスピンオフ小説』

と書かれていますが、ifでもなければスピンオフでもない。映画や小説版で語られなかった、あの時に裏で何が起きていたのかが語られていました。

勘解由小路三鈴。映画を観ていたときは、大げさな名前だしやたらとキャラがたっているので、重要な役割なのだろうなと思っていたのに、ストーリーが進行するにつれて、いつのまにか登場しなくなり、映画が終わるころには存在をすっかり忘れていた人。

実は、やはりとても重要な役割を裏でこなしていたのでした。

これを読むと、あの世界の構造が100%とは言いませんが85%くらいは理解できます。

これを読んだうえで、もう一度映画を観ると、きっと納得出来そうです。

というわけで、「HELLO WORLD」は、「HELLO WORLD if ――勘解由小路三鈴は世界で最初の失恋をする――」まで読んで初めて完結するストーリーでした。

映画のブルーレイが出たら、買おう。