自動車好きのためのASMR

ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)は、人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良い、脳がゾワゾワするといった反応・感覚。正式・一般的な日本語訳は今のところ存在しないが、直訳すると自律感覚絶頂反応となる。
Wikipediaより引用

クルマ好きにとってのASMRとは、やっぱり排気音。
リニアPCMレコーダを買ったので、試しに録ってみました。まずは聞いてみてください。

アフターマーケットのマフラーはアイドリング時に大排気量車の低音を出すことに力を注いで設計されますが、これが本当の大排気量車(7L)の音です。

今年の4月にInsta360 ONE Xで撮影したこの動画。


冒頭と終わりの短い時間にだけエンジン音が入っていて、走行中のほとんどの映像では音楽にしています。これは、走行中のエンジン音がきちんと録れていなかったから。

カメラの内蔵マイクが走行風を受けて、ボコボコ音になってしまい使えませんでした。

コルベットの魅力は、抑揚のあるスタイリング、強大トルクとレスポンスの良いエンジン、それと音。

電気自動車は音がないからつまらない、というのが自動車好きの大多数の意見でもあるように、自動車にとって音はとても重要なのです。その音がちゃんと録れていない映像なんて、ナントカの入っていないコーヒー(この表現がわかるのは何歳以上?)みたいなものです。

アクションカムのマイクはおまけ機能。音をちゃんと取るには専用機材で別録りするということらしいので、リニアPCMレコーダを購入しました。

TASCUM DR-07Mk2。初めて買うには、この辺が妥当なところでしょう。
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走行風対策として、マイクにかぶせるフワフワも買いました。風が直接マイクに当たらないようにするためのものです。ただのスポンジよりも毛足の長いフワフワが良いのはどういう理屈なのかわかりませんが、プロの機材もこんなのを使っているのを見かけます。

そういえば、私が小学生高学年の頃に生録ブームというのがありまして、列車の音を録ったり鳥の鳴き声を録ったりするのが流行った時期がありました。そのときに使われたのがソニーの「デンスケ」というやつ。私も一番安かったカセットテープのデンスケを親にねだって買ってもらった記憶があります。それで、これまたブームだったスーパーカーの音を録音してたのですが、あれから45年くらい経っても、やっている事は同じだったりすることに、我ながら驚きました。

録音したデータを波形加工ソフトでフィルターを色々とかけてみたりしたのですが、イマイチ実際に聞こえる音に近づけられないです。フワフワを付けていても風のボコボコはやっぱり入るし。人間の聴覚は脳内補正がかなり効いているということですから、記憶の通りに記録するのは、映像よりも音の方が難しいですね。

第一作目なので、今後の技術向上を測るためのリファレンスとして。