Zora-Arkus Duntov

US Amazonで購入した本が届きました。

その中の一冊。

Zora-Arkus Duntov - The Legend Behind Corvette -
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コルベットの父と呼ばれる人の伝記です。

Duntovは1953年にGMに入社して1975年に退社。1968年からコルベットのチーフエンジニアをしていました。

私が今乗っているC3は1968年式。まあ、大体においてチーフエンジニアという立場になると、予算管理、スケジュール管理、いろんな部署との折衝や部門間の調整、方向性がずれないように軌道の監視と修正みたいなことが仕事ですから、チーフエンジニアになる前に開発されたC3とは、まさにDuntovが自身の頭と手を使って開発したクルマだと言えます。

C5に乗っていた時には、名前は知っていても強い関心はなかったのですが、C3に乗るようになってからは俄然と興味が出てきました。

彼は、1954年と55年にPorsche550を運転してLe Mans 24hに優勝。そしてC2とC3 Corvetteの開発に携わったので、まさに私のガレージにある2台は、Duntovに強く関係した2台ということになります。

これでDuntovにリスベクトしないわけがありません。
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そんなわけで、彼の人生に興味を持ったので、この本を購入しました。

総ページ数、約500。なかなか読みごたえがありそうです。ただし、字が小さい。私は文字がたくさんある本が好きなのですが、さすがにこの文字の大きさでは老眼鏡が必要なのが憂鬱です。横のマージンがとても大きいので、この部分を少なくして、文字をもっと大きくしてくれればいいのに、と思いました。
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それにしても、この文字の大きさで500ページですよ。著者はどれだけの資料を元に、この本を書いたのでしょう。資料を集めて整理して、そしてストーリーにまとめ上げる。かなりの労力と時間を捧げたのだと思います。

日本ってこういうちゃんとした本が少ないと思います。この本は伝記ですが、こういう人文系に限らず、技術・学術書などでもそうです。日本語のほとんどの技術・学術本は、大学生が教科書に使うレベルです。おそらく、大学教授が学生の講義に使うことを想定し書いたのだと思います。だから、ある程度の基礎を理解した人が、次に参考にする書籍はなく、結局は洋書に頼るしかありません。

基礎あるいは入門といった本はたくさん出ているのに、その先がない。これは、日本人の特性なのか、それとも日本語というマイナー言語であるがゆえの読者数の少なさに原因があるのか。