長く所有しているクルマは、走行に直接関係ない部品の不具合をそのままにしてしまう傾向があります。それは、趣味車でも足車でも同じ。だから、こまごまとした部品の不具合は買ったばかりの今、片づけていかなければなりません。
Tトップの後ろ側の位置決めの部品が欠品していました。なくても全然問題ないみたいですが、本来あるべき部品が付いていないことに気が付いてしまったら放置できません。
非常に珍しい特殊形状のボルトです。この三角形の部分がTトップの位置決めの溝に入る仕組み。こんな部品でも、コルベットは難しいことなく入手可能です。
普通のクルマは助手席側のダッシュボード付近にあるグローブボックスは、C3コルベットでは運転席の後ろにあります。購入時に内装がなかったので、購入して取り付けました。その時の記事がこれ。
http://www.pac1.net/corvette/2019/01/project-c3-105001013.html
付けるまで知らなかったのですが、ここには照明が付きます。
追加で照明部品を追加で購入しました。
付けました。
50年前のクルマでも、こういうところに照明がつくんですね。
ルームランプが点灯しないので、開けてみました。
電球を外そうとしたら、ボロっと壊れました。かなり古そうです。
こういう見えないところの電球は、電球色のLEDにしたいところですが。
アメリカ車って調光が付いてるんですよね。LEDは電圧での調光ができないので、電球にするしかなさそうです。
しかし、問題は電球だけではなさそうです。ここに、電気が来ていません。理由は不明。ドアスイッチの問題か、どこかで断線しているか、カプラが抜けているとかありそうです。これは、そのうちに。
一通り、灯火類のチェックをしていたら、もっも大事なブレーキランプが点かなくなっていました。これはまずい。これは放置するわけにはいかないので、調べたらブレーキランプスイッチ近傍のカプラが抜けかかっていました。カプラの抜け止めの爪が折れていたためです。古いクルマのあるあるですね。新品のカプラは購入するとして、今は抜けないようにタイラップで固定しておきました。とりあえず、応急処置。
この原因究明に役立ったのが検電ドライバ。「ドライバ」という名称ですが、ネジが回せるわけではありません。12Vが来ているかどうかをチェックする工具です。構造は簡単で、中に電球が入っているだけ。クリップをGNDに繋いで、尖った方で配線を触ると12Vが来ていれば柄の中に電球がピカーッと光る仕組みです。鋭く尖らせてあるので、被覆がかぶっている線でも突き刺して調べることができます。
普通のテスターではダメなのかというと、ダメです。
普通のテスターは、電圧を正確に測れるように、内部インピーダンスが高く作られています。そうすると、ほんの僅かでも電流が流れると12V出ていることになってしまいます。
接触不良の故障で時々あるのが、僅かに接触しているけれど、大きな電流を流せるほどではないような中途半端な場合。テスターでは12V確かにあるのに、なぜか実際には動作しない状態になります。この時に検電ドライバが活躍します。電球を光らせるので普通のテスターとは比べ物にならないくらいの大きな電流を流します。たとえ、普通のテスターで12Vの電圧を確認しても、大きな電流が流れるだけのしっかりした接続になっていなければ、電球は光らないというわけです。
持っていると便利ですよ。値段も安いですし。クルマの電装チェックは、普通のテスターよりも検電トライバをお勧めします。