先週、車高調整を入れただけでクタクタになり、きちんと調整していませんでした。今日は、もうちょっとちゃんと調整します。
見た目重視の車高調整なので、車高はフェンダーアーチの頂点で計ります。なぜなら、一番重要なのはタイヤとフェンダーアーチの隙間だから。
フレーム上の計測点が決まっているので、走行性能的にはそこで計るのが良いのですが、それだとボディの製造公差や組立公差などの積み重ねで、タイヤとフェンダーアーチの隙間に左右差が出てしまいます。右から見たらベストなのに左から見たらちょっと高い、とかなってしまうのは嫌です。
先週、適当に合わせた高さは、左側649mm。これはちょっと低すぎ。それにタイヤとフェンダーが当たってしまいそうです。C3は、エッジ付近にインナーフェンダーがないので、タイヤがフェンダーと直接当たってボディが割れる可能性があります。
調整後は、674mm。約1インチ上げ。このくらいです。
タイヤのRにたいして、フェンダーのRが、こころもち下になるくらいが私の好みです。フェンダーがタイヤにかぶってしまうのは下げ過ぎ。
そして、右側もこれに合わせます。
言葉で書くと簡単ですが、実際にはジャッキアップして、タイヤを外して、調整して、少し走らせて、計測、というサイクルを何度か繰り返すので、かなり大変です。
タイヤを外さないと、バネの受け皿を回すのが難しいし、車高は少し走らせてサスペンションを落ち着かせないと、ちゃんと出ないのです。
左右の高さの差を3mmくらいの状態でショックのバネの受け皿の位置は、左右差が10mm以上はありました。フレームが歪んでいるか、ボディが歪んでいるわけですが、50年前のフレーム構造のクルマですから、そのくらいはあるでしょう。現代のモノコック構造のクルマだったら、左右差はもっと小さいと思います。
それにしても、大抵の日本車は車高が高すぎ。絶対的な車高ではなくて、タイヤとフェンダーアーチの隙間が大きすぎるという意味。最近はだいぶ良くなってはいるものの、でもまだダメ。
例えば新型スープラ。
もうちょっとだよ。もうちょっと。
そうだなー、あと10mm下げれば良いのではないかと思います。なぜ、あと10mm下げない。
腹やスポイラーを擦ると怒るお客がいるから、という噂もありますが、スープラにそういう客がいるとは思えません。むしろ、
「いやー、低すぎて気を付けていないと擦っちゃうだよねー。ハハハ。」
なんて、嬉しそうに言う客向けでしょ。このクルマは。