[Project C3] ワイパードアの故障原因調査

タワーミーティングから帰ってきて、お昼ご飯を食べたら、また少しいじります。
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クラシックカーは自分でいじれないと維持は難しいと思います。ちょっとした不具合を修理するのに、ショップに出せば、原因調査からパーツの購入そして交換と、短く見積もっても2週間コース。
原因調査を必要としないくらい定番の故障ならば良いですが、そうでない場合は、調査にだって時間がかかります。すなわちお金がかかります。実際のところ、故障修理は部品交換の実作業よりも、調査している時間の方が長いのです。
大したことないんだけど、ちょこっとした不具合を都度直していると、その度に2週間ほどショップに預けることになって、結局、自分のガレージにある時間よりも、ショップにいる時間が長い、という、よく聞く不満たらたらになるわけです。

自分でやれば、空き時間の積み重ねで原因調査ができますし、パーツが届くあいだも走るのに支障がない故障であれば、乗っていればいい。パーツが届いたらやる気が出た時に交換する。
そんな感じで、緩く維持ができるので、嫌になりません。
走れない故障は、また別の話になりますが。

そんな感じで、最近やっていたのは、ワイパードアが開きっぱなしになる原因調査。
初期のC3はワイパーが隠されていて、通常は見えないところに格納されています。ワイパーのスイッチを入れると、ドアが開いてワイパーが出てくるという凝った仕組み。
このドアが、エンジンをかけると開きっぱなしなってしまうのです。ドアはバキュームで動かしているのですが、そのバキュームのリレーを制御するバキューム(面倒な表現ですが、電気のリレーを全てバキュームに置き換えたと考えると判りやすい)が、正しく来ていません。フェイルセーフのため、制御用バキュームが来ていないときは、ドアを開くように設計されています。
今は駆動用のバキュームラインを引っこ抜いてプラグして、ドアが開かないようにしています。同時にワイパーも使えないのですが、雨の日に乗ることはないので、問題ありません。

その原因がどこにあるか、マイティVACとバキュームゲージを使って調べていました。
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結果、十中八九、ソレノイドバルブが原因だと推定しました。
ワイパースイッチに連動して、バキュームのON/OFFをするバルブです。モノはダッシュボードの中にあって簡単には触れないので、直接確認できたわけではないのですが、状況証拠で。

パーツショップの写真を拝借しました。こんなの。日本円にして6,000円くらい。
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交換するには、ダッシュボードをバラさなければならないので、かなり面倒です。ダッシュボード内配線をそっくり入れ替える計画があるので、その時に作業しようと思います。とりあえずパーツだけ注文。
雨の日に乗ることはないので、特に急ぎません。

これを色々と調べているときに、ダッシュボードの中で遊んでいた謎配線。エンジン側から入っていたので、引っ張り出してみました。
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自動車メーカの純正配線で単色の赤は、バッテリーケーブルを除き、まず使いません。明らかに後付け。何の配線なのかは不明ですが、遊んでいたのですから、今は使われていない何か。根元から撤去したかったのですが、エンジンルーム内配線に潜りこんでいて辿るのが難しかったので、とりあえず切断してエンジンルーム内で養生しておきました。これで、ダッシュボード内の不明配線のうち2本は撤去できました。
エンジンルーム内配線は、10,400ccエンジンを搭載するときに、全部新品に入れ替えようと思います。