ヒーターの構造を理解したうえで、助手席側ダッシュパッドを外して、ヒーターにアクセスしてみました。MSDはここに設置してあります。
ケーブルが切れていたり外れたりしていることもありませんでした。かなり重いですが、ドアは正常に動いているみたいです。ドアの軸の部分のグリスが固まってカチカチのボロボロになっていたので、ブラシでこそぎ落としておきました。
次に操作パネルも確認しました。
こちらも、壊れているところはありません。操作が重いのはグリスが乾燥してカチカチになっているのが原因のようです。完全に分解することも可能ですが、それを始めると今日中には終わらくなってしまうので、バラさずに届く範囲内でグリスを落として、注油しておきました。まだ少し重いですが、普通に操作ができるレベルにはなりました。
調子悪かったブロワーのスイッチも、動かしているうちに正常動作するようになりました。スイッチ内の接点が酸化していたのだと思います。長年使われていないスイッチには、よくあることです。
ヒータードアの動作も確認できたし、ブロワーも復活したので、明日のタワーミーティングには快適に行けそうです。
ただ、助手席側のVENTレバーは動作不良で、VENTドアが開きません。ケーブルは切れていないのですが、支持部のパーツが破損していて、シースが固定できておらず、ワイヤーが動かないのです。これは、パーツ購入リストに追加です。
ヒーター動作には関係ないので、配線関係の他の作業とまとめてやります。
センターコンソールのパネルを外したので、ついでに光ファイバーの配線ミスも修正します。
光ファイバーの一本にビニールテープが巻かれていたので、剥がしてみると、被覆が破れてファイバーがむき出しになっていました。幸いにして折れてはいないようです。
1968年に光ファイバーなんて、当時としてはかなり先進的装備だったのだろうと思います。この装備も故障が多かったのか、70年代に入るとなくなりますが。
この光ファイバーも新品が手に入りますが、今のところ正常動作するので、熱収縮チューブで養生するだけにします。クラシックカーは、部品を新しくすると価値が下がるので、できるだけ古いパーツのまま修理するのが原則です。とは言っても交換しないと機能が正常にならないものは交換します。このライトガイドのパーツは黄ばんでもおらず、おそらく新しいパーツだと思います。
これで、光ファイバーの点灯も正常になりました。それにしても、なんてこんな単純な配線ミスを放置していたのだろうか。
作業が終わって、確認したら位置を間違えたことに気がついたけど、もう疲れていて直す気力もなく。いつか直そうと決めたまま、結局売却してしまった、というところだと思います。疲れた状態で作業すると、ロクなことにはならないので、ミスの修正を次回に回すというのは、基本的に正しいと思います。