タワーミーティング

第二日曜日はタワーミーティング。
Z06でタワーミーティングに参加するのは、多分これが最後。
「平成最後の」という言葉が流行りましたが、私には「Z06で最後の」という言葉が常に浮かびます。
そうか、平成の半分をこのクルマと共に過ごしたのか。
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365BBがフードを開けると、ワラワラと集まってきて写真を撮る風景は、昭和の時代を思い起こします。実際、写真を撮っている人たちも昭和の時代に現役でスーパーカーの写真を撮っていた年齢層。
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そこに現れたのは、メルセデスSSK。
アメリカで見たことあったかな。初め見るかな。ちょっと記憶が曖昧ですが、こんなローカルのご近所さん同士の集まりに、博物館級のクルマが来ちゃいました。
これも昭和のクルマですが、日本は敗戦国なので第二次世界大戦をはさんで、戦前と戦後に時代を分けていますが、そういう分類でこれは戦前のクルマ。
というか、ドイツも敗戦国なのに、なぜあんなに戦前のクルマが残っているの? アメリカで生きながらえたのか?
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これを眺めながら、友人と話題にしていたのは、年齢を重ねたからこそ見えてくる事象について。
今見ると、とてもカッコ良く見えますが、子供のころはこういうクルマにまったく興味がありませんでした。むしろ、古臭くてカッコ悪いクルマに分類されていました。ルパン三世が、なぜあんな古臭いクルマに乗っているのか、まったく理解できませんでした。
でも今見ると、どんなクルマよりもカッコいい。
同じことが、神社仏閣やお城にも言えます。子供のころは、まったく興味がありませんでした。修学旅行で京都に行ったって、まったく何にも興味を持てませんでした。ところが、大人になってから京都に行くと、色々と面白い。
妻と二人で、何度かヨーロッパを旅行しましたが、その時に楽しみにしているのが宮殿やお城。ハプスブルグ家の別荘などと聞くと、当時の情景に思いを馳せたり、その当時の登場人物は何をしていて、誰とつながっているのかなどを調べるのが、とても面白い。
日本史、世界史などというのは、学生の頃はただの暗記教科でした。いつ、だれが、どうした、ということを、意味も考えず暗記するだけのつまらない教科でした。しかし、今はその背景も含めて知ることがとても面白い。それを知ったうえで、古い建物を見たりすると、見え方が昔とは明らかに違います。
クルマも同様です。新しいクルマよりも、古いクルマの方がカッコ良く見えてくる。歴史や背景を調べるのが楽しくなる。年齢を重ねてくると、今見えているその事象だけでなく、そこに至った経緯、背景、関わった人々なども含めて、見るようになってくる。
だから、こういうクルマもカッコ良く見えてくるのだろう、と思いました。

ところで、このSSK。アイドリングがまるで現代のインジェクション車のように安定していました。びっくりです。

今日はなぜかフェラーリが多かったですが、コルベットも3台集まりました。SSKはカッコいいですが、コルベットは現代車であってもカッコいい。
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