何度か記事にしていますが、私はPCを使う上で、キーボードやマウスなどに強いこだわりがあります。気に入ったものしか使わない。そして、その気に入るものは大抵世の中の主流とはかけ離れているところが不幸です。
マウスに関しては、2006,7年頃に発見したM.M.O.7という製品を使っています。全部で4つ買ったのですが、あっちのボタンが壊れ、こっちのボタンが壊れして、使える部品だけ移植に移植を重ねて、今生き残っているのは2個。そのうちの1個の動作が怪しくなってきました。
すでに、このマウスのメーカは潰れてしまい、市場在庫もありません。webサイトもなくっているので、専用のドライバーも自分のPCに保存してあるのみ。
このままでは、いつか使えなくなる日が来るのは明白なので、新たなお気に入りとなるマウスを探しています。
そこで、今回購入してみたのが、ELECOMの70BKという製品。決め手は、サイドホイール装備と親指のボタンが充実していること。
写真左が愛用のM.M.O.7。右がELECOM 70BK。新しいマウスを探すにあたってやっかいなのは、M.M.O.7にはサイドホイールと親指のハットスイッチが付いていること。これらを装備しているマウスは、滅多にありません。というか、特にハットチスイッチはM.M.O.7以外に見たことはありません。
このように、強くこだわるお気に入りが、特殊な製品であるというところが、不幸だというわけです。
使ってみたところ、親指ボタンの配置は慣れるしかなかろうと思えたのですが、問題なのはマウス全体のカタチでした。
まず高さがあって、私の持ち方だと右ボタン、左ボタンの具合の良いところに指が届きません。スイッチ本体がかなり前方にあるようで、私の具合の良い位置でボタンを押すのはかなり力が必要でした。そして、これが最大の問題なのですが、薬指が右ボタンを押せない。中指をホイールにかけると右ボタンを押すための薬指が右ボタンからはみ出してしまうのです。
なんだこれは。設計ミスなのではないか、と思ったのですが、もしかして世の中の人は薬指を使わないのだろうか、とふと思い立ってネットを検索したら、多くの人が右ボタンを中指で押しているということを知りました。マウスメーカのサイトや説明でも、このような図や写真が載っていました。
なんと。設計ミスなのではなく、私の使い方がメーカの設計意図から外れていたのです。ちなみに、私はマウスにこのように指を置きます。
左ボタン - 人差し指
ホイール - 中指
右ボタン - 薬指
その昔、まだマウスにホイールが付いていない時代、CAD/CAEのワークステーションによく使われていたのが3ボタンマウスというやつでした。時代が進んで中ボタンがホイールになったとき、その流れで自然とホイールは中指の役目になったので、私にとっては自然な流れでした。世の中の多くの人が右ボタンを中指で押すと知ったのは、ちょっとした驚きでした。
先のエレコムの図にもあるように、そもそもエレコムのマウスは薬指を右ボタンに置くという思想ではないので、薬指で右ボタンが押せないのは仕様なわけです。
上の写真がエレコム。薬指が写真に向かって左のフチにかかってしまって、ボタンが押せません。そもそも、指がこの位置では、スイッチ本体から遠いので、かなり力を入れないとクリックの反応がありません。
ということで仕方なく、例によって愛用マウスの分解修理です。
スイッチ交換をするつもりでしたが、接点復活剤を流し込んでカチカチやっていたら、反応するようになったので、とりあえず今回はこれで良しとしました。このスイッチは、基盤が溶着されていて取り外すのがとても面倒なので。
ちなみに、私は入力デバイスに拘っているので、キーボードもマウスもすべてのPCで揃えています。この赤いのは仕事用PCのものです。