少し前から、PCの調子が悪いという妻からの訴えがありました。思えば、妻のPCも2011年末に組み立てたもの。その後、オンボードのLANが死んだり、オンボードのグラフィックが死んだりしたのを、ボードを追加することで凌いできたのでした。
調子が悪い原因がハードにあるのかソフトにあるのか判然としませんが、ハードはそろそろ買い替えても良いころ合いだし、そもそもOSがWindows7のままだったので、思い切って全とっかえすることにしました。
今どき、特別なこだわりがなければ自作するよりは市販のバリュークラスのPCの方が安いだろう、という印象があったので、DELLとかHPとかMOUSEなんかの価格を調べてみたのですが、意外と安くもなく。
ざっと計算すると、OSを含めても自作の方が2~3割安い。というわけで、1台組むことにしました。
お約束のパーツ紹介。
CPU: AMD RYZEN 5 2400G
Mother: ASUS PRIME A320-K
Memory: シリコンパワー DDR4-2400 4GB×2
SSD: Crusial M.2 250GB
電源: Thermaltake Smart 350W
ケース: Cooler Master MasterBox Lite3.1 ミニタワー
GPU統合型のCPUなので、グラフィックボードは必要ありません。
CPUはAMD製。私はAm80286の時代から、AMDファンです。当時はIntelの完全互換CPUでしたが、本家Intelよりもクロック周波数が速かったので、それ以来、IntelよりはAMDを選んでしまう傾向にあります。ただし、CADやCAEなどの高度なソフトウェアがIntel製CPUに最適化されている事が多いので、仕事で使うPCはどうしてもIntel製CPUにするしかないのですが、妻のPCなのでそういう問題はなし。
AMDは開発コードにThunderbird、Corvette、Mustangなどの名前を付けていた時代があって、おそらく当時の開発者がクルマ好きだったのだろうな、と思います。
Athlon以降、CPUでは長らく低迷していたAMDですが、RYZENは売り上げが好調なようで、Intelの売り上げをかなり喰って、株価も急上昇しました。Intelが次世代のCPU投入を前倒しするなど、競争になる事は消費者にとっては望ましいです。
今回、Micro-ATXの、しかも安い価格帯のマザーボードを選んだので、ケースファンのコネクタが一つしかありませんでした。理由は後述しますが、ファンは3つ回したかったので、ファンケーブルを半田付けして一つにまとめる、などの余計な作業もありました。
ちなみにですが、ファンケーブルをまとめるときには、全部をまとめてはダメです。回転パルスの線をつなぐのは一つのファンだけ。あとは、浮かしておきます。そうしないと、(実際の回転数)×(ファンの数)の回転数になっちゃいますから。PWMの線は、まとめても大丈夫です。というか、まとめないと回転数制御が効きません。
手前が、今回組んだ妻用のPC。奥が、昨年の暮れに組んだ自分用。
同じケースのサイズ違いで、妻のがミニタワー。自分のがミドルタワー。同じ見たい目にしたかったので、ケースファンを揃えるために、3つのファンを回したかったのでした。
もっとも、自分のは水冷のラジエターを冷却するためのファンなのですが、妻のは空冷なので、特に前面のケースファンが必要なわけではなく、見た目を揃えるという目的だけのものです。
こういう見た目にこだわることができるのも、自作PCの面白いところです。