PC Case Modsの記事を書いていて思い出したのですが。
今から16~17年くらい昔、PC Case Modをやろうと思い立ったことがあったのでした。
で、微かな記憶から当時の写真を見つけ出しました。というより、Google Photosが探してくれました。
会社に転がっていたsgi(シリコングラフィクス)のOctane。20年くらい前、一世を風靡したグラフィック・ワークステーションです。これにPCを突っ込もうと思ったんです。40歳代以上で、早期に3D-CADに携わった人なら、必ず知っていると思います。
OctaneでWindowsが走っていたら、周りの人にウケるかなと思って。でも、sgiのマシンでWIndowsを走らせることはできないので(もしかしたら、WindowsNTを走らせられるオプションがあったかもしれません)、中身を入れ換えてしまおうと考えました。
とりあえずバラしてみたのがこれ。やはりPC-AT機とはまったく違う作り。ボード構成もPCのようにマザーボード+拡張カードという構成ではありません。
これが、PCで言うところのマザーボードに相当するもの。右側のスロットはメモリだったと思います。
CPUクーラーに冷却ファンが付いていませんが、自然空冷なのではなく、冷却ファンは筐体側に付いていて、故障しても分解することなくファンが交換できるようになっていたと思います。
マザーボードは引き出し状になっていて、引き出しを引っ張るとマザーボードが出てくる、みたいな構造になっていました。マザーボード交換も、引き出しを引っ張り出して、別の引き出しを入れる、みたいなモジュラー構造でした。
それで、その引き出しにPCのマザーボードを取り付けたところ。
上手く収まっているように見えますが、この後、I/Oポートの切り欠きを作るのにとても苦労した記憶があります。なにしろ、鉄板が厚くてやたらと頑丈なのです。当時は200万円くらいだったんじゃないかな。だから、今のPCワークステーションと違って、筐体の作りが贅沢なんです。それでも、その前に使っていたHP9000よりは断然安くなっていたと思います。HP9000はI-DEAS(CAEソフト)とセットで2,000万円くらいだった気がします。
それで、ここまでやって、何かの原因で作業を中断して、それで興味を失って頓挫しちゃったんですよ。なぜやめちゃったのか、明確な理由は覚えていたのですが、多分、難易度とやる気のバランスが悪かったのでしょう。