大画面4Kモニタの使い勝手

「49インチの4Kモニタの使い心地はどうですか?」
という質問をいただいたので、ついでだから記事にしてみます。

昨年、自作PCを新調したときに、49インチの4Kモニタ1枚と23.8インチのフルHDモニタを2台導入しました。こんな感じで配置しています。一番右端は、別のPC。

これは何に使っているかというと、株式のデイトレードです。
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画素数としてはフルHDのモニタを2行3列、すなわち合計6つ並べたのと同じになりますが、画面の動作は同じではありません。普通、ウィンドウを最大化にすると、一つのモニタの中で最大化になります。モニタをまたがって最大化にはなりません。
4Kモニタを導入すると、フルHDの2行2列分の画素数でウィンドウの最大化ができるようになります。この写真では4Kモニタに最大化、右上のモニタも別のウィンドウを最大化して表示しています。使用するトレードソフトによっても違うのですが、私が使っているソフトは、ウィンドウの中に任意の機能を持ったウィンドウを自由に並べられるようになっているので、フルHDモニタを4枚並べるより、4Kモニタ1枚の方が使い勝手が良いのです。ただし、画面が湾曲していないので、中央から離れたところの小さい文字を読むのは難しく、時には姿勢を替えなければなりません。特に左上は見難いので、優先度の低い銘柄の領域になっています。

そして、これは普通のお仕事をしているとき。
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ウィンドウを最大化すると、首を回さなければならないし、マウスの移動距離も長くなってしまうので、最大化して使うことはありません。慣れていないうちは、首を動かすことが多くて疲れました。しかし今は、入力したり詳細を確認するウィンドウを自分の正面に持ってきて、使っていないウィンドウを脇によけておく、というスタイルになって、快適に使えるようになりました。
紙の書類を扱うのと同じ要領です。十分な広さのデスクがあるとして、書いたり読んだりする書類は自分の前に持ってきて作業しますよね。そして使わない書類は、横によけておく。そういうのと同じ使い方ができます。上の写真ではグレーのミニキーボードがありますが、だいたいその前あたりにウィンドウを引き寄せてきて作業しています。ウィンドウが別のウィンドウの後ろに隠れてしまうことがなくて、とても便利です。
イラッとさせられるのは、起動したときに最大化することがデフォルトになっているソフトとか、ポップアップ・ウィンドウが画面中央ではなく、左上に出るソフト。大きく首とマウスを動かさなければならないので、面倒です。それから、ウィンドウズ10では、ウィンドウを画面の端に移動すると勝手に最大化するおせっかい機能がついていますが、これもイラつかせられるので、OFFにしています。ただ、ウィンドウの上端をダブルクリックすると最大化する機能は、いまだOFFにする方法が見つからないでいます。とにかく、普通の使い方ではウィンドウを最大化する事はありません。

慣れるまでに少し時間がかかりましたが、慣れてしまうと、とても使いやすいです。机の上で紙の書類作業をしているのと同じ感覚です。もう、普通の大きさのモニタに戻ることはできませんね。
ただ、ウィンドウを移動するには、ウィンドウのタイトルバーを掴まなければならないのですが、これが少し面倒です。例えば、ウィンドウのどこであっても、センターボタンで掴んだら、移動できる、みたいな設定ができると良いのですが。

あと、Youtubeなどの4K動画を全画面表示で見ると圧倒されます。普通のTVよりも、かなり画面に近い位置で見ているので、視界いっぱいに広がる動画で、時には酔うことすらあります。

そんなわけで、49インチサイズの4KモニタをPCのモニタに使うのは、とても実用的で使い勝手が良いと思います。それまでの27インチ程度のモニタとは使い方を変える必要がありますが、慣れるとこちらの方が自然な使い方だと思うようになります。最近は、4Kもかなり安くなってきたので、PCモニタの買い替えを考えているなら、検討してみてください。
ただし、4Kじゃないとダメです。Full HDだと画素が粗すぎて、この距離では使えません。