結局、デトロイト・オート・ショウでミッドマウント・エンジンのコルベットのお披露目はありませんでした。あれはやっぱり、習作のコンセプトカーだと思うなぁ。
デトロイトでの、新型のお披露目はありませんでしたが、ドバイで発表済みのZR1の展示があって、多くの人がその写真をネットに上げていたので、それを眺めていて気が付いたのですが。
今度のZR1はシェイカー・フードなんです。
フードを閉めた状態。
今まで、こういう状態の写真ばかりだったので気が付きませんでしたが。
フードを開けた状態。
判りますか? エンジンに直接付いているパーツがフードから突き出しているんです。こういうのをシェイカー・フードといいます。エンジンはゴムでシャシーにマウントされているので、加減速のときにトルク反力で揺れるんです。この写真の部品がフードから突き出していることで、そのエンジンの揺れ(シェイク)が運転席から直接見えます。だからシェイカー・フード。
私が免許を取って最初の自分のクルマがファイヤーバード・トランザムだったのですが、それがシェイカー・フードでした。運転しながら、加減速でエンジンが揺れるのが見えるのは、高揚感があります。
今まで、買うならZ06と思っていてZR1に興味はなかったのですが、シェイカー・フードというだけで、ZR1が欲しくなりました。
最高速度が212MPH(341km/h)だとか、最高出力が755hpだとか、0-60MPHが2.7秒だとか、そういう性能的なことよりも、シェイカー・フード。これだけのために、気になる存在になりました。
それと、これ。
なんですか。加速の時に火を噴くんですか。カッコ良すぎでしょ。
GM公式のZR1のサイト。http://www.chevrolet.com/upcoming-vehicles/corvette-zr1
一番下の方に、自分でアクセルを吹かして排気音が聞けるギミックがあるのですが、それも試してみてください。シビれます。でもこれ、114dBまで行くんです。計測方法にもよると思いますが、日本じゃダメだよね。
あと、この尖がった羽根。これも多分、日本の法規でダメでしょうね。
アメリカだと12万ドルだそうですが、もし日本で販売するとしたら2000万円超えちゃうだろうなぁ。
コルベットも高くなったものだ。