アイドル付近のキャブセッティングがなかなか決まりません。
排気が薄っすらと黒くなるくらいガスを濃いめにしているのに、時々ボフンボフンとするし、走行中もアクセルオフでバンバンします。ガスが濃いめでもこうなるっていうのは、多分、二次空気を吸っているんだろうなぁ。
実は心当たりがないわけでもありません。以前、緩みチェックのためにキャブの取り付けボルトをトルクレンチで締めていたら、8番のキャブの取り付けボルトに嫌な感触があって、規定トルクをかけられませんでした。2次空気を吸っているとしたら、そこの可能性が高いです。いつかEサートを入れて修理しようとは思っていたのですが、キャブを外すのは面倒だし、インチのEサートは手元に無いしで後回しにしていました。
キャブの取り付けボルトはUNC5/16。アメリカ車ではよく使うサイズなので、手元にあるちょっと長めのものを入れてみると、今のボルトに対して、まだメネジの余裕はありそう。というわけで、とりあえず少し長いボルトを入れてみることにしました。
とは言っても、ちょうど良い長さのボルトはないので切断して長さ調節します。
右がこれまで付いていた長さ1インチのボルト。左は切断して作ったボルト。大体1-1/4インチくらい。
それで、この時に気が付いたのですが、今まで使われていたのはステンレス・ボルトでした。インテーク・マニホールドはアルミ。アルミにステンレス・ボルトを使ってはダメですね。アルミとステンレスはカジりやすく、ネジ山が壊れたり抜けなくなったりします。電蝕という現象も起こしてアルミが腐食します。まあ、水がかからなければ大丈夫ですが。
ステンレス・ボルトは錆びにくくて見た目的に使いたくなる気持ちはわかりますが、アルミには出来れば使わない方が良いです。半導体製造装置では、様々な理由でアルミにステンレス・ボルトを使わなければならない場合があるのですが、すべてのステンレス・ボルトにはフッ素コーティングを施します。
左の黒いボルトはスチールなので、そのまま使っても、カジることはあまりないです。電蝕はすることがありますが。
このボルトを入れてトルクレンチで締めてみたら、一応、規定トルク(12.5Nm)はかかったので、とりあえずこれで様子を見てみます。
キャブの取り付けボルトは、なるべく早い機会に全部スチールボルトに交換することにします。