ヘッダースに近くて熱を受けているめに、耐久性に不安があるクラッチのスレーブ・シリンダー。
新品を見つけたので購入しておきました。
GTD40のトランスアクスルはルノーのUN1というモデルで、これは元々ルノーA310とかV6ターボに使われていたものです。これらのクルマはそんなに生産台数が多くないので、入手困難かと思われましたが、クラッチのスレーブ・シリンダーはルノー・トラフィックなどの商用車に使われていたものと共通なので、今でも補修部品として容易に入手可能でした。
私はイギリスから購入しましたが、もしかするとその辺の日産の部品販売でも購入できるかもしれません。でも、たぶんイギリスから購入する方が安いでしょう。以前、ルノー・スポール・スピダーを持っていた時、日産部販から購入するよりも、フランスから購入する方が断然安かったので。
ルノーのP/Nは#8032532029602。ちなみに、イギリスでの購入価格は送料込みで約4500円。オーバーホールキットもちゃんとあって、そっちは600円くらい。本体がこの価格なら、オーバーホールするよりも、新品の本体を買っちゃうほうが良いでしょう。
UN1トランスアクスルは、ロータス・エスプリの他にデローリアンにも使われています。真偽は未確認ですが、デローリアンはすべてのパーツが揃うと聞いたことがあって、最初はそっち方面から調べていました。しかしなんと、デローリアンは確かにUN1なのですが、すべてのパーツにDMCのマークが鋳込まれているということで、このスレーブ・シリンダーにもDMCマークが付いているそうです。よって、品物は同じでもDMCマークが付いている分だけ高価になっていました。
でも、DMCマークにこだわらなければ、ルノーの商用車のと同じだという情報があったので、そこから、これにたどり着きました。
これが今付いているシリンダー。313211という番号が見えます。これはBendixの互換パーツのようなのですが、この番号からはうまく見つけることができませんでした。
今回の新品は、Lpr製です。Lprはルノーのブレーキ部品を作っている会社なので、ルノー純正品と言って良いと思います。ルノーの箱に入っていないだけです。
それにしても、フランスのクルマのパーツをイギリスから購入したらイタリア製だったという。昨年、ヨーロッパ旅行をしたときにも感じましたが、EUは完全に一つの経済圏になっていていることを感じさせます。
ところで、車体に付いているスレーブ・シリンダーの継手をよく観察すると、何やらアダプターが付いています。継手の悪夢再びの予感がします。だから、すぐに交換するのはやめて、しばらく乗り回してからにします。完全に壊れる前に油漏れでもしてくれれば良いのですが、いきなりシールが裂けて油圧がかからなくなるかもしれないのが怖いですが。