「ダイモ」
この言葉を聞いて、パッと製品が思い浮かぶ人は40代後半以上で、かなり物覚えが良い人に違いありません。
これです。
日本では30年くらい前にテプラが販売されて、あっという間に駆逐されてしまいました。
プラスチックのリボンに文字の凸型を押し付けて白く塑性変形させて文字を浮かび上がられるというラベルライターの一種です。
これがGT40のダッシュボードにたくさん使われているのです。
昔のレーシングカーは、ダイモでスイッチにラベリングされていました。これよりさらに遡ると、多分手書きにになります。
GT40のダッシュボードは、全てにラベルが付いているわけではなく、一部に用途のわからないスイッチや警告灯があって、段々と判明してきているところなのですが、ラベリングをどうしようかと思っていました。今風にPCでラベルを作ることも考えましたが、このクルマに関しては当時の雰囲気にしたいと思い、ダイモを検索してみると、なんとAmazonで普通に売っていました。値段1375円。
ヨーロッパの会社が販売元で製造は中国。説明書に日本語はありません。昔はカタカナが打てるダイモがありましたが、これはアルファベットのの大文字だけ。”No Battery required”とわざわざ書かれているところが、今を感じさせます。
ダッシュボードに貼ってみると、もともと貼られていた物に対して、文字の大きさが少し小さいのが残念ですが、レトロな雰囲気を壊すことなくラベリングできました。
改めてダイモのラベリングを見ると、70年代風味でカッコよく見えます。
クルマだけでなく、他の物にも使ってみよう。