[Cadwell] フロントカウル配線

私がカドウェルを受け取った時、古い配線はすでに撤去されて、一式箱に入って渡されました。だからクルマにどういう状態で付いていたのか見ていません。
カウルの方は、配線がついた状態になっていました。

レーシングカーの販売形態はいくつかあるのですが、普通のクルマと違って半完成状態で売られる場合があります。シャシーとサスペンション、カウル程度が付いていますが、エンジンや電装品が付いていない状態です。これを購入して、いわゆるレーシング・ショップが、完成状態まで仕上げます。
このカドウェルも、おそらくそういう経歴があるのではないかと思います。なぜなら、配線に使われている部品が、どうも素人チックなものが多い。しかも、ガムテープが使われていたりする。
メーカの東京R&Dが組み立てたのだとしたら、ちょっと適当すぎる感じ。

これは、カウルとシャシー配線のカプラです。上がもともと付いていたカウル側。下が、私が施工したシャシー配線。
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カウル側の配線で使われている線材が、自動車用の線材ではない気がします。ホームセンターで、スピーカー配線用として見かけるようなタイプ。被覆が肉厚で柔らかい。おまけに色は赤と黒の2色だけ。簡単に被覆が裂けるので、圧着した端子が簡単に抜けてしまいます。実際、4本抜けていまして、端子を圧着しなおしました。でも、ちょっと引っ張ると、またすぐに被覆が裂けて抜けてしまいます。
下側は、私が用意した自動車用の線材です。AVSとかAVSSと呼ばれる、低電圧用の薄肉被覆のタイプ。被覆も丈夫なので、正しくカシメると、ちょっとやそっとでは抜けません。
もともと付いていたカプラーも、ホームセンターの自動車用品コーナーで売られているようなやつ。平型端子を入れて使うものですね。防水機能ありません。雨中走行時に水がかかるかもしれない場所に、このカプラはまずいだろうと思いますが。
取り外されて箱に入っていたシャシー配線も全部がこんな感じで出来ていました。
うーん、なんだろ。

一応、防水のちゃんとした自動車用コネクタも用意してあります。でも、多分カウルはこの後、色々と改造することになるでしょう。高価なコネクタや線材を今使う必要もないだろうと思って、とりあえず、この配線をそのまま使いました。

フロント側のカウル配線は、完了。ヘッドライトが点灯するようになりました。ターンシグナルは横にしかありません。端子がカシメてもカシメも簡単に抜けるので、苦労しました。予想外に時間がかかってしまった。
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