初走行と言っても、自宅のドライブウェイで少し動かしてみただけですが。エンジンを使って自力で動いたのは、これが初めて。
タイヤが接地したのは、実に四か月ぶり。
主タンクにガソリンを入れるため、ガレージの外に出して、Z4と並べてZ4からポンプで移しました。そして、上の動画に繋がります。
レーシングカーのトランスミッションなので、1速のギア比が小さい(注1)のと、クラッチの繋がりが唐突で難しいです。クラッチはジムニーのではなく、ヒューランドなのかも。リバースの方はギア比が大きいようで楽です。
やはり、レーシングカーですねぇ。地面に降ろすと低くてカッコいいです。隣のコルベットの着座位置と比べてみてください。
注1
クルマの場合、トランスミッションのギア比は、(エンジン回転数)/(出力軸回転数) で表します。たとえば、ギア比0.5であれば、エンジンが2回転するとトランスミッションの出力軸が1回転するわけです。したがって、ギア比が小さいということは、エンジン1回転で進む距離が大きいということになります。
実は、自動車雑誌を含めて一般の人が使う「ローギアード」「ハイギアード」という言葉は間違っています。ギアポジションの1速、2速、3速という言葉の数字とギア比を混同したために、間違って使われるようになったのだと思われます。本当の意味の「ローギアード」とはギア比が低い、すなわち、エンジン1回転で進む距離が大きいことなのですが、自動車趣味のあいだでは、よりギア比が大きいこと、すなわちエンジン1回転で進む距離が短いことを言っている例がほとんどです。これが、自動車産業界でもそうなのか、それとも機械工学としての正しい意味を使っているのかは知りません。