M.M.O.7修理

私は、マウスとキーボードには非常にこだわりがあります。しかも、変な方向に。
だから、会社でも私物のキーボードとマウスを持ち込んで使っています。自宅、会社のCAD、会社のワークステーション、この3台にすべて同じマウスとキーボードを使っています。

マウスはM.M.O.7というもの。親指にハットスイッチと5つのボタンが付いていて、その他にもボタンが色々ついていて、すべてドライバで好きな機能を割り当てられるようになっています。
一ヶ月ほど前にCADで使っているマウスの調子が悪くなりました。多分、基盤上の電子部品が壊れています。新しいのを買おうと思ったら、すでに生産中止になっていました。しかも、日本には市場在庫がなく、アメリカのAmazonでは$600(約6万円)のプレミアム価格になっていました。
諦めていたのですが、ヤフオクでジャンク品が出品されているのを発見。2000円で落札しました。

左の黒いのが愛用していたマウス。右の赤いのが落札したジャンク品。色が違うだけで、同じものです。
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赤いのは部品取りのつもりで購入しましたが、意外と状態が良いです。しかもジャンク扱いになっている理由は、ボタンが一つ外れている事と、ホイールの動きが悪いからのようです。

先ずは黒いのを分解して構造を確認します。かなり複雑。基盤は2枚構成。さすがに定価でも1万円を超える価格のマウスです。
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次に赤いのを分解。
ホイールの動きが悪い原因がわかりました。何か繊維状のものが絡まっていました。これを取り除いたら正常になりました。
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最初は赤いやつの基盤を黒い方に移植するつもりでしたが、ホイールの動きが正常になったので、黒い方のボタンを赤い方に移植することにしました。
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このマウス。作りが非常に凝っています。例えば、パームレストの位置調整を行うこの部品。左側のストッパに注目。普通だったら、プラスチックの一体成型品で、プラスチックの弾性を利用した構造にすると思います。しかしこれは、独立した二つのヒンジに金属製のばね。材料費も組み立て工数も、数倍はかかります。
まあ、だからこそ、1万円以上もするわけですが。
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修理というか移植完了。親指の部分の部品が、移植したものです。
左の白いのは、自宅で使っているものです。今まで使っていたのは、部品取り用として保管しておきます。
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