色々と試してみましたが、結局、燃料ポンプは正常動作できなかったので新しく購入しました。
左が今まで付いていた燃料ポンプ。右が、新たに購入した燃料ポンプ。
左のポンプ。車両から外すまでは、エンジンのドナーとなった7型ジムニーの純正品だと思っていたのですが。外してみたら「JECS」のロゴが付いていました。JECSは、もうずいぶん昔になくなったので、ジムニーのポンプであるはずがない。
このポンプ。どうも見覚えがあるのですが、ニッサン・スカイラインのFJ20に使われていたやつではないでしょうか?何故、そこまでそこまでわかるかというと、実は、私も90年代に流用していたことがあるのです。当時、汎用のインジェクション用ポンプは、そう簡単に入手できるものではなく、インタンクになっていないFJ20のポンプは、キャブエンジンをインジェクション化するときの定番部品でした。そう思って、ネットでFJ20の燃料ポンプを画像検索してみると、まさにコレでした。カドウェルが販売された90年代、このポンプを使うのが最も手軽でしたから、その時から付いていたものなのでしょう。だとすると20年も前のポンプということになり、まあ動作不良になっても仕方ないし、今後の事も考慮して、新品にしておくのは無駄ではないでしょう。
右の新しいポンプはWALBRO製 GSL395。流量特性はこれ。単位がUSスタンダードなのが分かりにくいですが、660ccのターボには十分でしょう。
WALBROはアメリカでは、定番のポンプです。種類が豊富で安いのが特徴。日本では聞きなれないメーカですが、実はデンソーのOEM元だったりします。チェーンソーとか草刈り機のエンジンのキャブレターなどが主力製品で、大手の燃料制御系製品の会社です。
最初はアメリカから買おうと思っていたのですが、アメリカとほとんど同じ価格で日本でも販売しているショップがありました。ちなみに、「キノクニ」でも売っていましたが、アメリカ価格の2倍以上でした。
カドウェルを受け取った時、燃料系の作業は済んでいるのだと思っていたのですが、フィルターが付いていなかったり、管径が微妙に合っていないホースが使われていたり、おまけに今回のポンプ不良とか、大昔のポンプだったりしたことも発覚したので、全面的にやり直すことにしました。
ブレーキと燃料ラインは不安があってはならないですから。
まずは継手の種類や配管の長さを決定するために、すべての部品をきちんと固定するステーを作りました。
ボール盤くらいは買おうかなぁ。
そして、今まで仮留めだったのが、
こうなりました。
今回、燃料ポンプを買ったショップが、メーカー不明のレギュレータも扱っていたので、一緒に購入しました。写真左の燃圧計の付いたやつ。
継手は、どれもバーブ継手なのですが、高圧燃料系に使うのは怖いので、AN継手に変更します。インジェクションの燃料ホースは、多少コストがかかっても、本当にきちんと作らないといけません。オイル漏れと違って、燃料漏れは車両火災に直結するので、万が一のことになったら後悔だけでは済まないですから。