今日はエンジンをかけるつもりで作業しましたが、結果としてエンジンはかからず。
原因は燃料ポンプの不良です。
コレクタータンクに2Lほどガソリンを入れて、燃料ポンプへの結線をして、ポンプをONにしてみると盛大な異音が発生。とりあえず、そのままセルモータを回してみましたが、初爆の気配がまったくありません。何らかの理由で点火に失敗していたとしても、排気がガソリン臭くなるはずですが、それもなし。
MOTECからインジェクタにテスト信号を送ってみると、チリチリとインジェクタの動作音がしているので、正常動作している模様。
ポンプからインジェクタへの配管を外してみると、燃料がまったく来ていませんでした。ポンプが燃料を吸っていません。やはり、この盛大な異音はポンプに異常があることを意味していました。
コレクタータンクを装備しているので、燃料ポンプは二つあります。
上側のポンプがメインタンクからコレクタータンクに燃料を送るプライマリーポンプ。正直、このポンプはどうでも良いのですが、BOSCHの結構良いポンプが付いています。下側のポンプがコレクタータンクからインジェクタに送るセカンダリーポンプで、重要なのはこっち。使われているポンプは、おそらくジムニーの純正品。こっちが壊れています。
ポンプへの配線を作った時、端子に電圧が来ていることだけ確認して、ポンプの動作は確認しなかった気がします。失敗した。
とりあえず、プライマリーのポンプをセカンダリーに移植することも考えましたが、レギュレータが付いてないので、燃圧が高くなりすぎてしまうでしょう。
モーター系部品の動作不良の時のお約束で、ひっぱたくのはやってみましたが効果なし。異音の感じからインペラーが何かと固着してモーターの軸が滑っているように思います。次回、エンジンオイルでも流してみて、固着が剥がれないか試してみます。
それでダメなら購入するしかないですが、純正品を購入するか、将来のパワーアップを見越して、プライマリーと同じBOSCHの汎用品を購入するか悩むところです。その場合レギュレータの追加と、リターン経路の増設という面倒な作業が追加になりますが、その方がセッティングはやり易い。
燃料ポンプが動作しないのでお手上げですが、本当に燃料さえ来ればエンジンがかかるのか、を確信するため、噴射信号を一応チェックしておきます。
いろいろと細かい事を省けば、エンジンの吸気工程はBTDC360~180°の位置にあります。セルモータでの回転数における点火時期はBTDC10°くらいに設定しているので、上のグラフからBTDC325°くらいで噴射が完了しています。14msecの噴射時間は34°に相当するので、BTDC359°~325°が噴射しているタイミングとなります。実は、噴射タイミングをいつにするのが適切なのか、よくわからないのですが、慣性なども考慮して少なくとも吸気工程中の前半に噴射していれば、問題ないでしょう。多分。
というわけで、燃料ポンプさえ正常動作していれば、エンジンはかかったと思います。惜しい。